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30周年企画『ここを選んだ理由』黒澤舞水

本日はこちら!

30周年記念企画の一環でア女日記を書くことになったものの、何を書こうか全く思い浮かばずに締め切りを迎えようとしています。残念なことに時計の針は止まりません。
いつまでも「どうしよう、やばい、一文字も書いてない…」なんてことを言っていられないので、語彙力と文章力のなさを武器に、心にうつりゆく由無しごとを、そこはかとなく書きつくっていきたいと思います。

「早稲田大学ア式蹴球部女子部」
その存在を知ったのは、確か、レッズレディースにア女出身の選手がいたからだったと思う。その強さを知ったのはだいぶ後になってからだし、最初は自分がそこに入るなんて想像もしていなかった。

「何でア女に入ったの?」
スタッフ不足に悩まされていたところに入部を決めたとき、はたまたア女の中での自分の存在意義が分からなくなってしまったとき、色々な人に聞かれた言葉だ。
ここなら絶対に日本一を目指せると思ったから。
雰囲気が好きだったから。
自分にはないものを持っている人を支えてみたいと思ったから。
他にも理由はいくつかあるけれど、やっぱり1番は
「女子サッカーが大好きだから」
全てはこの想いから始まった。

高1になる春休み、初めてスタジアムでなでしこリーグの試合を観戦した。それから、私の生活には女子サッカーが欠かせなくなっていた。ここまで何かにのめり込んだのは初めてだった。理由は未だに分からない。

浦和駒場スタジアムに通う度、自分の中の女子サッカーの沼が深くなっていった。
当時、土日はどちらも一日中部活、OFFはテスト休み以外にほとんどない吹奏楽部に入っていたので、部活とはかけ離れた非日常性が心地良かったのかもしれない。

そんな部活にいたことと高校の授業形態が相まって、高1の夏に進路を考え始めていた。推薦にするのか、一般にするのかで勉強の仕方が変わってくるからだ。色々考えたが、結局は「好きなことをやりたい」に落ち着いた。

じゃあ、自分の一番好きなことって何?
答えは一つしかなかった。
「女子サッカーに関わりたい」

そう決めたものの、サッカーへの関わり方なんて何も知らない。
でも世の中便利なもので、リンゴが描かれた機械を使うと色々出てきた。
その中で直感的にいいなと思ったのが「トレーナー」。トレーナーの「ト」の字も知らぬままの、文字通り直感的な決断だった。

「トレーナーになるには?」を調べたところ出てきたのが「早稲田大学スポーツ科学部」。候補となる大学の中で、教員の数、学べることの幅、設備、偏差値など、どれを取っても一番だった。最初は早稲田なんて、と思ったけれど、何故か模試の結果だけはよかったので頑張ればいける、という謎の自信ができてしまった。(そしてこの自信は試験会場で打ち砕かれることとなる)

とりあえずそこからの目標が「女子サッカー のトレーナーになって女子サッカーの発展に何かしらの形で貢献する」こと。ただ、この時点でもア女に入ることはそこまで考えていなかった。

沼の深さに比例して、女子サッカーに関わりたいという気持ちは強くなっていった。加えて、女子サッカーの現状を目にするたびに、「女子サッカーに関わって自分が何かしらの力になりたい。」という、ある意味自己満足でしかない気持ちも強くなっていった。それにつれて、大学も女子サッカーに関われる環境があるところがいいなと思うようになる。そして高2の夏くらいに志望校を固めたのと同時に目標ができた。
「ア女に入る」と。

一浪の末、早稲田に受かった。
現役のときなら合格発表の直後に新歓メールに連絡していたはずなのに、何故か2年目はそうならなかった。
というのも、高校最後の大会が不完全燃焼で終わってしまったことをこの時になって後悔し、もう絶対にやらないと決めていたマーチングをやりたくなってしまったのだ。
それでも85%くらいは入部を決めながら、残りの15%を埋めるために一度見学に行った。雰囲気に惹かれて一瞬で95%くらいになった。
が、5%だけ、マーチングをやりたい気持ちが捨てきれなかった。
でも、自分の本当にやりたいことは何か、好きなことは何か、高みを目指せそうな場所はどこか、などを考えた時に出てきたのはア女だった。
というわけで100%になり、入部を決意した。

色々迷い、最初はマネージャーとして入部した。でも、トレーナーの勉強をする現場としてア女の環境を活かしたいと多い、自粛明けから1ヶ月くらい経った時にトレーナーに転向した。(この辺りのことはかくとさらに長くなるので省略します)

非常に長くなってしまったけれど、ここまでがア女の学生トレーナーになった経緯です。
あと少しだけお付き合いください。

これまで1年ほどやってきた中で、自分のやってきたことに全然満足していない。
「あれがやりたい。これやります。」口だけで全然行動しないことばかり。
掴みかけたチャンスを自らの手で手放すことも何度もあった。
手応えもあるけれど、それ以上に自分はトレーナーに向いていないのではないかと思うことの方が多かった。

「日本一になるための手伝いをする」と言ったけれど、
「女子サッカー発展の力になりたい」ア女の学生トレーナーとしての役割とは少し変わるかもしれないけれど、
できている?

自分にできること、やらなくてはいけないことはもっともっとある。
何のためにア女に入ったのか、自分のやるべきこと、求められていることは何なのか。
「ア女の学生トレーナーとしての自分」「1女子サッカーファンとしての自分」のどちらにも胸を張れるように。

このような素晴らしい環境に身を置けることに感謝しながら、自分の選択・行動に後悔がないように、色々なことにチャレンジしていきたい。

最後に、この場をお借りして、普段ア女の活動を支援・応援してくださるOG・関係者の皆様、保護者の方々、ファンの皆様、いつもありがとうございます。コロナ渦で中々試合を観に来ていただくこともできませんが、有観客になったらぜひア女の試合を観に来てください。
かつ消え、かつ結んでいるよどみに浮かぶ泡沫のような脳内の言葉を綴ってみたので、このようなまとまりのない文章になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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以上です
明日から、関カレ後期がスタートします!
関カレ後期第一節vs日本大学
10:00キックオフ
です。
朝はYouTubeでのLIVE配信及び試合速報、夜はア女日記を
是非お楽しみください!