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4年生の想い 〜小林大地〜

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2部降格
 
俺のプレーの出来がそのまま今年の結果に直結してしまったと痛感している。

 

 
「おまえはこのチームのモデルケースだから」
 
関東リーグが開幕する前、監督から言われた言葉である。
しかし、俺は監督からの期待、信頼に応えることができなかった。
 
ピッチ上で一番示さなければいけなかった。
練習の基準を引き上げなければいけなかった。
サッカーでこのチームを引っ張って行かなければいけなかった。
トラップ、パス、シュート、素走りでさえも俺がこのチームの見本にならなければいけなかった。
 
現実は前期リーグ途中でスタメン落ち、夏の大事な時期に怪我、後期リーグ20節までで出場時間6分。

 

 
後期リーグの早慶戦で敗戦を喫した後、寮に帰ってから全く知らない道を気の済むまで走り続けた。
 
「俺がやらなきゃ誰がやる。次は俺が必ず点を取る。そして、このチームを絶対に残留させてやるんだ。」
 
繰り返し繰り返しこの言葉を自分に言い聞かせた。

 

 
残り2節、勝たなければ降格という場面で巡ってきたスタメンのチャンス。
 
俺が点を取った。
雄希も取った。
 
だけど勝てなかった。
それだけじゃ足りなかった。
後半39分のあのチャンスを決めなければいけなかった。

 

結果で、プレーで示さなければいけなかったのにチームを勝利に導くことができなかった。
これが俺の弱さだし甘さだ。
最後までこのチームのモデルケースにはなりきれなかった。
 
ポテンシャルが高く大きな可能性を秘めた後輩たちに1部という舞台を残してあげられなかった。
先輩方が築いてきた伝統に泥を塗った。
最後の最後まで信じ続けてくれたスタッフに恩返しができなかった。
早稲田を支えてくださる全ての人々を裏切ってしまった。
本当に申し訳ありません。

 

しかし、2017年シーズンはもう始まっている。
来年一部に復帰するための闘いがもうすでに始まっている。
 
数日間ではあるが現役部員として関われることは不幸中の幸いだと思う。
俺達が卒業するまでにひとつでも多くのことをこのチームに残していかなければならない。
 
そして、卒業しても自分なりの1stを目指し続け立派な社会人になって活躍すること。
それが俺たちの義務だ。