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早稲田大学・高麗大学 定期交流戦

8月1日から8月3日にかけて、高麗大学との定期戦のため韓国遠征に行ってきました。
早稲田大学は1973年に高麗大学との学術交流協定を締結し、交流が活発に行われてきました。
ニュースでは日韓のすれ違いが取り上げられる中、ア式蹴球部は54回目の高麗大学との定期戦を迎えることができました。

 

8月1日、羽田空港を出発して2時間程度で金浦空港に到着しました。
高麗大学グラウンドで翌日の試合に備えて練習を行いました。ボール、ビブス、マーカー、スポーツドリンク等を用意していただき、定期戦用の横断幕も設置されていました。

練習後には大学の食堂で昼食をいただきました。プルコギ、キムチ、もやしナムルなど、韓国料理を美味しくいただきました。

 

2日は10時から定期戦が行われました。当初は14時からの予定でしたが、韓国でも歴史的猛暑のため試合開始時間を変更しました。

試合前、外池監督は高麗大学のエンブレムに描かれている虎のイメージを選手に問いました。「威嚇してくる」「攻撃的だ」その言葉通り、試合開始から高麗大学の選手は激しい身体のぶつかり合いを物ともせず、ゴールに迫ってきました。相手のプレスに臆することなく、サイドと中央を上手く使い分けることで徐々にペースを握ることができました。20分には岡田(4年・川崎フロンターレU-18出身)のクロスに直江(4年・早稲田実業高校出身)が頭で合わせて先制。35分には岡田の中盤からのスルーパスに抜け出した神山(3年・真岡高校出身)がドリブルで運んで冷戦にゴールに流し込み2点目。
後半は2点を失いながらも、集中力を切らさない高麗大学に立て続けに2失点してしまいました。後半37分、秋葉(4年・駒場高校出身)と千葉(3年・鹿島アントラーズユース出身)の投入により、流れを引き寄せるもチャンスを決め切れずに2対2の引き分けとなりました。

 

試合後のレセプションでは、先程の激しい試合が嘘だったかのように、両校の選手からは笑顔が溢れていました。8人席に両校の選手が4人ずつ混ざり合いながら会食をしました。お寿司も用意されており、些細な気遣いを感じました。
両校の主将挨拶は印象的でした。「アニョハセヨ.チョヌン オカダ ユウキ イムミダ.(こんにちは。私は岡田優希です。)」と、主将の岡田は覚えたての韓国語で話し始めました。高麗大学の主将は数年間、日本で暮らしており、流暢な日本語を話してくれました。通訳の方がいたのですが、自分で韓国語で話してから、日本語に訳すという姿は会場を温かく包み込んでくれました。

 

サッカーを介して、人と人が繋がる。言葉を完璧に分かり合えないながらも、お互いを理解しようとする、伝えようとする姿勢から、言葉だけでなく、心で繋がっていくような感覚を覚えました。
素晴らしい定期戦がこれからも続くように、来年は早稲田大学が高麗大学を「おもてなし」する番です。

カムサハムニダ.(ありがとうございました。)

4年 小笠原学