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「自分を表現する」2年・楠優輔

 

🌟楠優輔(クスノキ ユウスケ)
⚽️本郷中学校 → 本郷高等学校

 


 

 

平素よりお世話になっています。
今回、ア式日記を担当させていただく創造理工学部2年の楠優輔と申します。最後までお読みいただけると幸いです。

今回は「自分を表現する」ということについて書きたいと思います。

 

「自分を表現する」

簡単に出来る人もいれば、難しい人もいます。ア式にはそれを当たり前のようにやれている人が多くいますが、私は簡単に出来ない人間です。

高校時代、チーム内での問題が多く、ピッチ内外どちらにおいても上手くいかないことばかりでした。そのような状況で、私は問題を解決するという選択肢を選ぶことなく、問題に向き合わず、改善しようとしませんでした。自分にとって面倒なことには目をつぶり、意見を押し殺してきたのです。

 

また、私は先のことを考え、リスクを避ける性格です。これはミスを減らすことや無駄な争い事を避けることに役立ってきました。しかし、リスクを避けようとするあまり、何も行動しない、発言しないといった消極的な行動をしてしまうことも多くありました。

 

高校3年間を通してそのような二つの要素が合わさり、無意識のうちに日々を穏便に過ごすため、争いごとを起こさないために、自分の感情や意見を表現しないようになっていました。そんな高校で形作られた自分の性質に、高校生の間に気付くことはありませんでした。私は早稲田大学に合格し、紆余曲折はあったもののサッカーを続けることにしました。

 

そして2017年4月、私はア式蹴球部の門を叩きました。

練習生として練習参加し始めたその日から、私が今までやってきた環境とは違うことを体感することとなりました。

プレーのスピードはもとより、練習での熱量、飛び交う指示や声、何もかもが違いました。練習中は自分の意見をぶつけ合い、時に喧嘩になるのではないかと思えるほど強く言い合うことさえありました。それは強いチームであればあるほど当たり前のことで、多くの選手が生き残るためにやってきたことでした。

 

しかし、高校でお世辞にも強いとは言えないチームに所属していた私にとって、それは当たり前の事実ではありませんでした。環境の変化に適応出来ずア式に馴染めていませんでした。

自分のことを表現出来ず、何かを言われ続ける毎日。
言われれば言われるほど自信を無くし、増えていく消極的なプレー。
消極的なプレーにより怒られることが増える日々。

 

完全に負のスパイラルに陥っていました。

しかし、当時授業と練習で多忙を極め、余裕がなくなっていた私は、そのことにすら気付いていませんでした。

きつい。つまらない。

そのようなネガティブな感情ばかり抱くようになっていました。次第にそれすら辛くなり、段々と感情に蓋をしていきました。

 

この頃、多くの練習生が入部を認められ、練習生は数える程度になっていましたが、私は周りに認められておらず、このままでは入部出来ないと思うようになりました。しかし、他人に考えを伝えられない私の心情など、ほとんどの人が知るはずもなく、他人にアドバイスをもらうことはありませんでした。

一人で悩み、出した結論はア式を辞めるということでした。

 

早慶戦後のオフ明けに、辞めさせてほしいと1年生を指導する立場である新人監督に伝えに行きました。すんなりと承諾されると思っていた私に新人監督が伝えた言葉は、予想と異なるものでした。

「同じ理系の上級生や同期に相談をしてからおれのところへ来い。」

そう伝えられました。

 

伝えられた通り、上級生や同期に相談して自分を見つめなおしているうちに、「自分を表現する」ということが足りていないと分かりました。ここで初めて、私は意思や考えをしまい込んでいることに気付きました。

上級生や同期の支えもあり、もう一度頑張ってみようと思い、続けることを決めました。

夏休みに入ると、少しずつ持ち味を発揮できるようになり、考えも伝えられるようになりました。その結果、入部することにもつながりました。

 

一度辞めることを考えたからこそ、自分自身を分析し、足りないものを理解することが出来ました。もしあのとき辞めていたら、足りないものを知ることはなかったかもしれません。

 

「自分を表現する」

これが私に足りていないものです。

黙っていては他人に考えを伝えることは出来ないですし、誤解されることもあるでしょう。
自分の意見を相手にぶつけてみないと分からないこともあるでしょう。
議論をしてさらに良い意見が出ることもあるでしょう。

 

黙っていることでその場の争いは防げるかもしれませんが、成長にはつながりません。今日よりも上手くなるため、ひとつでも上のカテゴリーに行くため、「自分を表現する」ということは必ず重要になってきます。しかし、現在でも意見を言わないことや周りに合わせてしまうことがあり、自分を表現できていないときもあります。そのような状態を減らし、いつでも「自分を表現する」ということが出来るように日々の練習に取り組んでいきます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。