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インカレ特集~四年生の想い・渡部那月~

サッカー人生において

7回も日本一を経験していること

そして

8回目の日本一をつかめるチャンスがあること

こんな幸せなことってあるんですね。

よく聞かれる。

どうして
何度も日本一になれるの?

自分はきっと何か特別なものをもってるんだろうか。

いいえ。
これといって特別なものは持っていない。

そして、自分は個の力でチームを勝たせることができるほどのスーパーな選手でもない。

ではなぜか。

それはサッカーが
チームスポーツだから。

このスーパーでもなんでもない
自分が何度も日本一になれたのは
周りの存在があったからこそ。

私は7回の優勝経験の中で、
自分がチームを優勝させたと思ったことは一度もない。

いつも周りの存在に助けられ、優勝させてもらっていた。

そう。
わたしが優勝を何度も経験できたのは、
ただ常に周りの存在と環境に恵まれていただけなんです。

だからこそ
サッカーをやるうえで学んだのは

謙虚な姿勢と感謝の気持ち

まあ、
ありきたりなんですが
見失いがちなものなのではないかと。

人には向上心がある

他人より上をいきたい
勝ちたい
試合に出たい
活躍したい

自分が、、、

自分が、、、

自分が、、、

どんどん上を目指し続けることで
知らず知らずに焦点は自分だけに向けられ
周りの存在に気づかなくなる。

わたしは
何度も日本一を目指し
何度も日本一を達成した。

しかしそれでも

いつだってどんなときだって

謙虚な姿勢と感謝の気持ち

を忘れたことは一度もなかった。

周りの大切な存在を見失わないように。

もしこれを忘れたら

自分はそこで終わり。
次はないんだろうな。

そんな気がしたから。

この大学での優勝を一つ一つ振り返ると

どことなく適当にふりまうけど
本当はどの学年にも負けないくらいの熱い気持ちを1人1人がもっている同期がいた。

偉大な伝統を受け継いできた先輩たちがいた。

ずっと後ろで支えてくれる後輩たちがいた。

そしてこの伝統あるア女という組織・環境にとても恵まれていた。

だからこそ
三連覇できたんだって
そして
四連覇目指せるんだって

どんどん終わりが迫りくる中
身にしみて感じます。

みなさんは

周りの大切な存在、見失ってませんか?

最後に、後輩たちへ

四年になって初めて知った。

『積み上げてきた歴史』が

とてつもなく偉大で
重たいものだということ。

『チームのため』が

当たり前に思えても
本当は難しくて、単純ではないこと。

だから
なかなか思うように
チームを引っ張れなかった。

でもずっと

偉大な歴史を背負い

チームのためを思い

覚悟してやってきた。

だから
どうか最後まで四年を
支え続けてほしい。

そして
最後まで
頼りにしてます。

このチームで
日本一になるよ。


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彼女は言う。
『私は特別なものは持っていない』
本当に、そうだろうか。
人は、過去の成功を自分の力の証にしようとする。
人は、他人に認められるために己の力を誇示しようとする。
しかし、彼女はどれだけ大きな成果を挙げようと
謙虚に、ただひたすらその先へと進み続けた。
周りの人、環境、すべてに感謝をしながら。
抜群の安定感、ピンポイントで合わせるクロス、
攻守に渡るスピードという才能に溢れながらも、
決して傲ることのないその謙虚さこそが、
彼女をここまで導いた一番の武器であり、才能なのかもしれない。
静かに燃えたぎる、彼女の内なる闘争心が
試合をさらに熱く、盛り上げます。

以上です。
次回は誰でしょうか、お楽しみに!
それでは、失礼します。
阪本