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「ア女にいる私」vol.18 荻原優花

本日の担当は、4年生荻原優花です。

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皆さん、こんにちは。
本日の部員ブログリレーを担当させていただきます、4年荻原優花です。
このような改まった形で自身について書くことは滅多にないので拙い文章になってしまうかと思いますが温かい心で読んでいただけると幸いです。

まず始めに、皆さん体調の方はいかがでしょうか。
日増しに感染拡大が騒がれておりなかなか満足のいく生活が出来ずもどかしさを感じていると思いますが、自身の身体、大切な人を守るためにも、今できることに最善を尽くしましょう。そして毎日命がけで対応してくださっている医療従事者の方々のおかげでいまも当たり前のように生活出来ているということを忘れずに、この壁を一緒に乗り越えていきましょう!

それでは、本題に入ります。
「おぎって、どんな人なの?」
これはある企業の人事部の方との面談中で私がされた質問です。
インターンシップでの姿やこれまでの会話で知っている部分は多いけど本当の私がどんなひとなのか分からないから知りたいという意味での質問だったようなのですが、
私はすっかり黙り込んでしまいました。
選考のための面接であれば、間違いなく不合格ですね。(笑)
もちろん、私はこんな人でこんなことが出来ますと言った面接用の答えは持っています。
しかしこの質問はそういう意味合いではありません。
「本当の私」
ここに引っかかったのです。皆さん、あなたはどんなひと?と聞かれて即答出来ますか?
私は今でもこの問いの答えを探し続けています。
私は一体どんな人なのか。
この文書を通して皆さんに私について知ってもらうと同時に私の中でも自身について整理していけたらと思います。

ア女のみんなには、
冷静、大人っぽい、優しい、頼れる、自分をしっかり持っている、努力できる、熱い
お世辞かも知れませんがこんなようなことを言われます。うれしいことです。本当に。
ですが、こういった事を耳にするたびに私は思います。
「違う。私はそんなすごい人じゃない」「みんな美化しすぎだよ」と。
みんなの方がずっと努力しているし、特別何か出来るわけでもないし自信も無いし冷静であろうと取り繕っているだけでそんなすごい人じゃない・・・
周りからのイメージばかりが独り歩きしていて、妙な気持ちになるんです。
このことを同期のある子に何度か話したことがあります。その度に彼女はこう返す。
「周りの人にしかわからない自分もいる。それもおぎなんだよ。」
彼女には申し訳ないですが、何度聞いても、今改めて考えても腑に落ちません。
んー、違うんだけどなあといった具合に。頑固ですよね(笑)
でも人って自然と環境によって態度やあり方を変えたりしますよね。
そう考えると、みんなの思う私と自分の思う私。
ここにギャップがあって当然だし、どっちの姿も私なんですよね、きっと。
まあ、納得はしませんが(笑)

じゃあ、私が思う「ア女にいる私」はどんな姿か。
おそらくみんなが感じている私のイメージは、今この状態をどうにか変えたいという
必死さゆえの姿だと思います。
今シーズンのア女での私の立ち位置は最高学年でありながらも、
過去5年間で最もサッカーをしていない、選手としては最低ラインにいる。
そう思っています。
高校2年の春先に人生ではじめて怪我というものを経験してから現在までの5年間で実際にプレーしていた時間はトータルして1年半ほどかと思います。
経歴だけ見ればエリート街道まっしぐらですが、実績的には皆無です。
経歴、実績ともにエリート集団のア女。
そんな中にいる私は劣等感、焦り、不安にまみれています。
そう、必死です。
遅れを取り戻そうと必死な私にさらに追い打ちをかける事が今シーズン起こりました。

ラストシーズンにして監督の交代

正直これを知らされた時、私のラストシーズン終わった。
そう思いました。
一度もプレーを見てもらったことがない上、半年間プレー出来ない。絶望的でした。
でももうやるしかない。
どんなに過去を悔やみ焦ったとしても、もう時間は戻ってこない。
刻一刻とタイムリミットが迫ってくるだけ。
そう考えるようになってからは毎日の練習が戦場のように感じました。
ただひたすらにリハビリに打ち込むだけでは監督の目には止まらない。
そこで自身の役職である分析とグラウンドマネージャー(以下グラマネ)を最大限使うことにしました。直接的にア女のサッカーに携われる立場であるこの2つの役職を利用して、
ア女の誰よりも監督の戦術、求めている事を理解してやろう。と。
グラマネとして練習の意図を把握する。それを基に練習中にコーチングの声を出す。分析として試合で見つかった課題を共有する。またそれを練習でアウトプットしていく。
そんなことの繰り返しです。アピールすることを目的に始めた必死のアクション。
これが他の選手、監督の目にどう映っているかは分かりません。
チームのために動くのが最高学年としてあるべき姿なのでしょうが、正直今の私にはそんな余裕はありません。新監督のもとラストシーズンをどう輝かせられるか。
そんなことしか考えていません。
そもそも最高学年だからチームのために動く。これが必ずしも正しいとは思いません。
自分自身がどうなりたいか。
これを忘れてはならない。私はそう思います。
これまでの屈辱のすべてを帳消しにするくらいこのラストシーズンを最高の舞台にする。
そのために今の自分にできることに必死になる。
これが「ア女にいる私」の姿です。
みんなが感じているようなすごい要素など何1つありません。

私はあと数ヶ月すれば大学を卒業し4年間お世話になったア女から離れる事になります。
もちろんこの仲間と一緒にサッカーが出来なくなるのは悲しいです。
一方で、環境が変わることにワクワクしている私もいます。
なぜなら、ア女での生活と同じくらい必死になれることを見つけたから。
なりたい自分を明確に持っているから。

少し話を脱線させますが、
皆さんは自分がどんな人になりたいか、明確に堂々と話せますか?
よく電車に乗っているとつまらなそうな顔をしながら携帯とにらめっこしていたり、ラッシュにイライラしていたりといったサラリーマンを目にしますよね。
私はこの光景がどうも好きになれません。
あなた、人生楽しいですか?
そう聞きたくなります。
こんな人になりたい。仕事でこんなことを成し遂げたい。
自分がどうなりたいか明確なビジョンがある人は朝からそんな表情していないと思います。
ワクワクしているような、キリッとした表情になると思うんです。
これはサラリーマンに限った話ではなくて、
学生、親御さん世代などなどすべての人に当てはまる話です。
極端な話、かわいくなりたいとか素敵な人と出会って結婚したいとかそんなことでもいいんです。なにか、こうなりたいと本気で思えることを見つけてください。
そしてそのためには何が必要なのか、何をしなければいけないのかを考えてみてください。
今外出も容易に出来ず家で過ごす日が増えて、時間に余裕がありますよね?
ほら、考えるチャンスです。
コロナウイルス終息後、自分のなかの何かが変わっているかも知れませんよ?
ワクワクしませんか?
この文章で少しでも多くの方の毎日を明るいものへと導くことが出来ていれば、
私はとても嬉しいです。

長々とお話させていただきましたが、「ア女にいる私」は日々こんなことを考えています。
そんな「ア女にいる私」がア女というチームひいてはこの社会全体にとってなにかプラスになる影響を与えていければと思います。
人生一度きり!コロナになんか負けずに笑顔で明るい毎日を過ごしていきましょう!!!
明日はキーパーズの末っ子、2年近澤澪菜です!お楽しみに!

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以上です。
明日もお楽しみに。
阪本