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「ア女にいる私」vol.24 高橋雛

本日の担当は、2年生高橋雛です。

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今回、部員ブログを担当させていただきます、2年の髙橋雛です。
新型コロナウィルス感染症の拡散により、外出もままならない日々が続いています。合同練習出来ないフラストレーションも溜まりますが、これも神様が与えてくれた充電期間と前向きに捉えたいと思います。練習再会となった日には、スムーズに動ける身体作りを続けていくだけです。

御多分に洩れずこの私も、これまでの人生、新しいチームとの出会いと別れを繰り返してきた。思えば、この色々な環境のなかで、まさしく順応・適応・対応があり、そして反発もあり、心が折れかけた時もあった。しかしその都度、蘇生しながらここまできた。順応する力を持ち、変化を最大限に活用できる力が備われば、もっと自分に自信が持てるかもしれない。それが、人間の「進化」というものだろうか。今、私に必要なことは何なのだろう。間違いなく言えるのは、もっと一心不乱に、夢中に精進していくことであろう。

ア女に入部してから、あっという間の1年。たった1年ではあるが、この新しいステージの中にも、模索した沢山の経験と苦悩の連続が脳裏に浮かんでくる。
「早かったのは、それほど夢中になっていた証拠だよ。」
と、私の心の中の“リトルひな”が褒めてくれる。そう、私の中には厳しくもあり、それに勝るとも劣らないくらい褒めてくれる友がいるのだ。私は、このもう1人の自分に育てられて、ここまで生きてきた。私が楽な方を選ぼうとすれば、
「そんなんでいいのか!自分に負けていないか!」
と心の中で叫ぶ。結局、負けず嫌いの私は妥協できず、必ずキツイ方を選ぶ羽目になってしまう。だが、こうして私のメンタルは日々磨かれ、確実にタフになっている。
そんな“リトルひな”に育成されながらも、私がこの1年間で一番経験したことを語ろう。それは、ベンチスタートとの葛藤である。「これでいいのか自分?」この立ち位置に、私は何度も悩まされた。確かに先輩を差し置いて、スタメンでなくとも、1年生からベンチに座れることは本当に有難いことであるし、そこまで戦力として選ばれ、控えとして準備できる状況に感謝しなければならないだろう。
「1年生にしては、イケてるかもしれない。」
と思った瞬間、“リトルひな”が問い掛ける。
「そこで満足していいのか?まだまだやることは沢山あるんじゃないのか?」
と。
「そうか。」
すると心の中の正直さが、見え隠れしてくる。
「スタートからピッチに立ちたい・・・。」
試合開始のホイッスルからピッチに立てている仲間への羨ましさがたちまち湧き出し、次に悔しさが滲み出てくる。つまり、反骨精神が足りなかった自分の発見。昨年は、そんなもう1人の自分との会話が多かった1年間だったように思う。
ベンチから見つめる戦況・・・。刻々と過ぎていく時間・・・。
ゲームの流れや相手の特徴やクセ、どのプレーが有効なのか、そしてア女は何ができていないかを分析し、それを伝える。そんなイメージのなかで一緒に参加し、ピッチに立つ寸前まで頭や体の100%の準備を作ることに専念し続ける。そして、途中出場からの決勝点により、スーパーサブとしての役割を全うする。すかさず、イメトレで、モチベーションをアグレッシブにシフトチェンジすることに自分を仕向けた。
待ちに待った、「ひな行くぞ!」の声に、ようやくピッチには立てた。しかし、なかなかイメージ通りにはいかない。思ったよりも試合の流れに溶け込むことの難しさ。あっという間に試合終了。残るは体力が有り余った不完全燃焼体。期待に応えられない悔しさと情けなさ、そして試合に出ることのできない仲間への申し訳なさと、負の連鎖の塊だらけ。
「うまくいかない時もある。でも止めてはいけない。続けろ!反復しろ!」
「そうか。これを次に繋げよう。ベクトルを次に向けよう。」
ついつい俯いてしまいがちな自分に、また喝が入る。

一転、有難くもスタメン出場させていただいた時も、プレッシャーと“負けたくない”一心で、自分をコントロールできないせいか、うまく表現できない。
「考えすぎだ。もっと気持ちに余裕を持って。まずは楽しむんだ!」
自分の中でリズムが生まれて軌道に乗り出してくる。私は、また“リトルひな”に救われてしまった。なるほど、楽しもうと思えば気持ちに余裕が持てる。気負いが無くなった。これからも自分自身に自問自答することは今後の人生にも必要になってくることであろう。そしてこれからも、限界を決めない自分でありたいと思う。
敗戦した時は、ピッチに立って戦った選手のせいにはしない。出場出来てない自分が悪いのだ。出られるようなアピールが足りない自分が原因なのだ。そして、強くならなければと思う。勝っても、完全だったわけではない。反省材料は必ずある。そこを意識し修正し糧とするかしないか、が肝心なのだろう。自分のためにもなり、チームのためにもなるのだ。謙虚な姿勢が、自分には必要だ。

2020年は、昨年より進化した自分を披露できるシーズンにしたい。サッカーをやっているようでやっていない、白いキャンバスの上に絵を描くようなイメージ、または舞台の上で役を演じる演者のように自分の全てを出せたらと願う。「素晴らしい作品をみんなで創りたい。」ふと、こんな感覚になる。ボールをゴールに入れる。この役を演じ切る。そして最後、西が丘でカップを天に突き刺す。これで終わりではない。その後、極上寿司をたらふく食べた後、ケーキを死ぬほど食べる。ここが、2020私の本当のゴールだ。試合に勝つための得点を、貪欲に泥臭く取り続ける。それこそが、F Wというポジションの生き様。新たな一年がどんな一年になるか、楽しみで仕方がない!

明日は、サッカーに対して誰よりも真剣でありつつも、いつもみんなのリクエストに答えて笑わせてくれる、3年の黒柳美裕さんです!!

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以上です。
明日もお楽しみに。
阪本