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日本経済新聞「フットボールの熱源」に弊部関連記事が掲載されました。

1月7日(金)の日本経済新聞に「ア式Vision100」の記事が掲載されました。
以下、記事の全文書き起こしになります。

日本経済新聞「フットボールの熱源 〜 人間力も磨くクラブ 〜」

早稲田大のア式蹴球部(サッカー部)が2024年に創部100周年を迎える。その節目に向けた10年の活動理念を定め、今年から「10イヤーズ・プロジェクト」をスタートする。

24年のゴールを関東リーグ、全日本大学選手権、総理大臣杯の3冠と天皇杯の8強入りと設定するが、目指すべきものをピッチ上の成績だけに置いていない。競技力とともに部員の学生力、人間力の向上をクラブの理念として掲げる。

実はこれまでも試合会場のゴミ拾いや、練習場のある西東京市東伏見での清掃活動など、社会貢献に力を入れてきた。4年生に「地域貢献担当」を置き、町の祭りの手伝いもする。東日本大震災の被災地である宮城県気仙沼市と岩手県陸前高田市では毎年、子どものサッカー大会を企画運営してきた。

社会貢献活動を重ね、心豊かな部員が育てば地域に愛されるクラブになるだろう。東伏見グラウンドに客席を設け、毎試合、1000人を集めることも目標とする。

OB会の専務理事を務める杉澤直樹さんは「学生を磨いて、自律の精神を養っていきたい」と話す。「企業が採用したい、Jクラブが受け入れたいと思ってくれる人間を育てて輩出すれば、高校生から『早稲田でサッカーをしたい』と思われる存在になるはず。このサイクルによって、クラブのブランド力がアップする」

大学のスポーツ部は大学そのものの宣伝媒体としてとらえられがちになっている。しかし、教育機関の部活動であることに立脚すると、いい人材を社会にどれだけ送り出したかが問われるはずだ。その期待に応えることでクラブの価値が上がり、結果として宣伝媒体としてもより機能するようになる。早大の試みは大事なことに気づかせてくれる。
(吉田誠一)