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『原動力』 3年 川本美羽

本日の担当は、3年川本美羽です!
ア女という組織と自身の心に向き合い、大切なものに気づいた彼女。

おっとりした性格の彼女から溢れる、ア女への熱い想いとは…
是非ご覧ください!

こんにちは。
本日、ア女日記を担当させていただきます、3年川本美羽です。

はじめに、日頃より早稲田大学ア式蹴球部女子部の活動へのご支援・ご声援ありがとうございます。

9月に入っても蒸し暑い日々。毎日溶けそうになりながらグラウンドに立っています。

そうした中、最近、ふと思ったことについて書いてみました。

拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

『熱く泥臭く』

「ア女らしさとは」
こう問われた時、この言葉が真っ先に思い浮かぶ。

ア女の一員として、「どんな状況でも熱く泥臭く闘う」。それが私にとって、ア女という組織の中で目指している選手像である。

とはいうものの、「熱く泥臭く」ということを体現することはそう簡単ではないと感じる。

試合終盤になれば体力的にもしんどくなるし、厳しい暑さの中では普段の何倍も苦しくなる。

自分よりも圧倒的に能力が上の選手を相手に自信をなくすこともあれば、自分の思うようなプレーができなくて落ち込むこともあるし、なんとなくモチベーションが上がらないこともある。

そうした中でも、どんな状況でも熱く泥臭く闘う。

そんな風に奮い立たせる私の原動力とは一体なんだろう。

なぜ自身の弱さと向き合い続けるのか。
なぜしんどくても喰らいつき続けるのか。

ふと、そんな事を考えた。

そんな事考えるまでもないだろと思うかもしれない。

絶対に相手に負けたくない。
スタメンで試合に出る。
絶対自分が点を決める。
もっともっと上手くて強い選手になる。

いつだって、そうした「やってやる」という、自身の心の内から湧き立つエネルギーが原動力となって、しんどい時でも力を発揮できる。

私も、絶対に勝つという想いで試合に挑み、もっと強くなる上手くなるという想いで練習をしている。

ただ、なんとなく、自分には、ひとりの“サッカー選手”としての、「なにくそ、やってやる」というような心の底からの強い反骨精神が足りていないんじゃないか、“選手”としてのレベルアップに対する貪欲さが足りないんじゃないか、そんな気がした。

もっと強くなって、上手くなって、勝利に貢献できるような選手になりたいという想いは間違いない。でも、きつい時しんどい時に、サッカー選手としての向上心が原動力となっているという感覚とはなんとなく違うような気がした。

しかし、それは選手として上を目指すことに冷めているという事では決してない。

もっと強く上手くなって、関カレ、皇后杯、インカレのピッチに立って闘いたいという熱い想いを常に持ち続けている。

なぜそう思い続ける事ができるのだろう。

いったい、私の原動力はなんだろう。

自分自身のことなのに、別に明確にする必要はないのに、そんな事をぼーっと考えた。

きつい時、しんどい時、落ち込んだ時でも我武者羅に前を向こうとする私の原動力…

それは『ア女』という組織そのものである。

私が「やってやる」と思う事ができるその源には常に『ア女』という組織がある。

共に闘う仲間だけでなく、スタッフや応援して下さる方々など、『ア女』に関わる全ての人が私の原動力となっている。

ア女の一員である事自体が、いつも私の心に火をつける。

きついと思っても、隣で一緒に頑張る仲間がいるから踏ん張れる。

自分のミスでピンチになってしまっても、身体を張ってゴールを守ってくれる仲間がいるから前を向いて闘える。

膨大な量の資料に目を通して、いくつもの打ち合わせをして、試合ができる環境を調整してくれるマネージャーがいるから、個人的な感情に流されている場合ではないと自分を奮い立たせる事ができる。

立場が違っても、全員が全員のために闘っているという事を常に感じられる環境にあるからこそ、「やってやろう」と熱い気持ちを持ち続ける事ができる。

「ア女のピンチを救える選手になりたい」

「支えてくれているスタッフと勝利を喜びたい」

「同期と同じピッチに立って一緒に戦いたい」

そんな想いがあるから、自分の弱さから目を逸らさずに向き合い続けようと心を燃やす事ができる。

もしかしたら、私が熱い気持ちで何かに打ち込むベクトルはサッカーという競技ではなくても良かったのかも知れない。

しかし、私が熱い気持ちを持ち続けるためには、『ア女』という組織の一員でなければならなかった。

そんな風に思った。

そんな風に考えたら、これから先、しんどかったり、下を向いてしまったりするような、どんなに苦しい状況でも、『ア女』の事を想って、何度でも這い上がる事ができるような、そんな気がした。

正直、どんな状況でも、心を燃やしてやり続ける事ができるのであれば、その原動力は何だって良いと思う。

ただ、
「何のために頑張るのか。」
その原動力が明確にあれば、どんな時でももう一歩頑張ろうと背中を押してくれると思う。

だから私は、

どんなに苦しくても、どんなに心が折れそうでも、『ア女』という存在を原動力に、何度でも歯を食いしばって熱く泥臭く闘い続ける。

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以上です。
明日もお楽しみに!
小林