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早慶サッカー定期戦直前対談 【第7回】中田航平×池西希

今季の主将に就任したMF中田航平主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)とスタメンとして活躍したMF池西希(スポ4=浦和レッズユース)。今季のワセダの好調にとって2人の存在は大きかったに違いない。そんな2人にチームの中心として見る今季のワセダについて伺った。

 

 

 

ワセダらしいリーグ戦

 

 

――関東大学リーグ戦(リーグ戦)の開幕前の話から伺いたいと思います。中田主将は日本一のチームの主将となったわけですが、重圧などはありましたか

中田 一年の時から学年リーダーとしてやらせていただいていたので、インカレ(全日本大学選手権)を優勝する前からキャプテンという話は出ていて、プレッシャーとかは無かったですけど、やっぱりインカレ優勝したというのはやりづらいなと(笑)。いままで結果が出てなくて自分がキャプテンになって結果が出たら良かったねってなるけど、前年で良い成績だとやりづらいなという気持ちはありました。

 

――ことしも結果を求められるという意味でですか

中田主将

中田主将

中田 ワセダとして永続的に頂点に立つための土壌作りだったり、常に頂点に立とうという話はしていたので、結局きょねん優勝しようが、僕の代で優勝しようが、どうでも良かったんですけど。ワセダとしては久々に日本一を取れたというのが大きかったですし、連覇することの方が難しいのかなって。だからこそことし1年本当に気合いを入れてやっていかなければなという気持ちで開幕を迎えました。

 

――リーグ戦開幕前の試合というのは調子があまりよくなかったですが、いかがでしたか

中田 悲惨でしたね。失点はたくさんするし。4年生もいままで試合出てた人も少なかったり、三竿(雄斗、スポ4=東京ヴェルディユース)だったり、選抜組がいなかったりで、チームとしてどういうチーム作りをしたら良いのかが不透明な部分があったので、3月の中頃までは不安もあったり、どういうふうに戦っていかなきゃいけないのかなと常に感じていました。

池西 結果が出てなくて非常に苦しいというか、きょねんの勝ちを知っている分、どうしたら良いのかなという思いはありましたけど、僕はそんなに焦らないで、しっかりと練習を積み重ねれば結果は出ると信じてトレーニングしていました。別にトレーニング自体がだめなトレーニングだという感覚は無かったので、監督(古賀聡、平4教卒=東京・早実)と話し合いながら、成果は出てるし、課題に取り組むみんなの姿はきょねんより良いと感じていたので、あんまり慌てないようにと思いながら、どうしようかなと思っていました。

 

――そんな中始まったリーグ戦ですが、開幕戦こそ敗れるも、その後は無敗で6勝2分1敗という結果でした。振り返っていかがですか

中田 リーグ開幕する1、2週間前くらいからJクラブと戦ってもそんなにやられなくなって、守備も良くなっていたし、攻撃でも大胆さが良くて、リーグ開幕して、自分は出てないながらもワセダらしいなと。2月と比べても顔色や勢いががらっと変わりました。プレシーズンマッチはあんまりプレッシャーとか感じずにやっていましたけど、リーグが開幕したら勝たなきゃいけないという部員の思いもありますし、OBだったりサポーターだったりという色々な力があったからこそオフシーズンよりも力が出せたし、出せたことによって結果に繋がって、それが好循環になって、初戦こそ負けましたけど、2節以降良い戦いが出来たのかなと思います。

池西 結果として6勝2分1敗ということで良かったですけど、それはあくまで結果で、なにより大事なのはトレーニングとか過程が大事だと思っていましたし、過程の積み重ねが結果に繋がったんだと。チームとして頑張れば、勝ってることや引き分けてることや負けてることに対して気持ちが大きく変化しないというか、毎試合に懸ける思いは一定で高いけど結果でぶれたりしないので、きょねんの勝ちを知っているのか、古賀監督4年目という土壌が積み重なっているのか分からないですけど、それが良い成績に繋がったんだと思います。

 

――いまの4年生は4年間古賀監督の指導を受けてきた代になりますがどうでしょうか

中田 1年目と4年目で比べたらだいぶ違うよね。けど、きょねんとことしで比べたらあんま違わないかな。

池西 きょねんの方がちょっと厳しくない?分かんないけど(笑)。

中田 ことしはより学生主体かな。

池西 任せてもらってるところは結構任せてくれてる。

 

――なぜそうなったのでしょうか

池西 航平(中田)がいるからでしょ。

中田 いや(笑)。

一同 (笑)。

池西

池西

池西 だいぶ任せてもらってます。4年目だからだとしたら、優秀な人が多いので下の学年も。人として素晴らしいので、自分たちも言う必要が無いし、監督も言う必要が無いところがそこに繋がってると思います。いまは入る時がだいぶ厳しいので。俺らの時はゆるゆるだったので(笑)。いまだと上手くても入れないのとか。

中田 いまはサッカーもそうだけど、それよりも取り組む姿勢とか真面目さが重視されているので、入った時からワセダってこういうもんなんだって入ってきます。僕らの頃はとりあえずサッカー出来ればって感じでした。

池西 入ってくる時点で優秀なんで助かってます。

 

――開幕前、攻撃面の課題として決定力不足というものを挙げていましたが、改善されましたか

中田 勝ててるということは点が入ってるということだと思うので。大量得点してもたくさん失点して負けてしまったら意味がないと思うので、1点でも2点でもそんなに多く取る必要は無くて。ただ、勝つためには点が必要なので、初戦以外は点を取ってるという意味で、少ないチャンスでも決める選手が多くなったことはオフシーズンに比べて良かったかなと思います。FWが毎試合毎試合上手くなっているというか、自信がついているというのもあるし、途中から入った選手だったり誰が出ても決めるし、ひとつのシュートに対する思いが強くなってるなとは試合を重ねるごとに思うので、得点力不足というのはリーグを戦っていく上で解消されたというのはありますかね。

池西 得点数は専大と10点以上離れていますが、一応2位タイで、そんなに悪くないというか、ワセダらしいなと。最少失点で抑えて、得点はそんなに取れないけど、得失点差は専大についで2位なので、ワセダらしいのかなと。決定力不足が解消されたのは守備での忍耐力や我慢強さがあるのかなと思います。「守っていればいつか点取れるだろ」みたいなチームとしての感覚というか、無失点の試合が多かったり、リーグ戦では複数失点しなかったり。最少失点で抑えていれば自分たちの方が走れるとか、自信や我慢強さでうちが速い攻撃で点を入れる。東洋大戦とかそうだったと思いますし、日体大戦も0ー1の中でも我慢していれば最後に点を入れられると感じました。我慢強さっていうのが意外と得点に繋がってるのかと思います。あとFWの選手のシュート練習の量が実になってるんじゃないかなと。やっぱりトレーニングが一番大事ですね。

 

――守備面ではリーグ開幕前、リスク管理や予測の部分でまだ足りていない部分があると話していましたが、いかがですか

中田 皆が正しいポジションから守備するようになったというか、周りを見るようになって、自分だけの考えだったり、後ろに言われないと動かないのではなくて、DFラインの選手のみならずMFもFWもしっかりと自分で周りを見て、どこが危ないのかとか、プレッシャーをかけるべきなのか止まるべきなのかとか色々なことを練習を重ねていくうちに意識するようになったし、だからこそ危ないところはやられなくなって、なおかつプレッシャーをかけようという意識もあったし、ファーストディフェンスはしっかりとというのもあったし、そういうのがトレーニングの中で習慣化されたというのが一番大きいかなと思いますね。オフシーズンとかスペースが空いちゃったりっていうのがあったんですけど、戦っていくにつれてバランスが崩れるということはほとんど無かったので。皆が自立して周りを見たり、判断してっていうのが出来るようになったことが大きなポイントだと思います。

池西 航平も言いましたけど、それぞれが正しいポジションを取るという意識をオフシーズンの失点が続いた時以降から持つようにしてから、すごいしっくりするというか、良い感覚を持てて、いざリーグ戦が始まった時にそんなに失点しなかったり筑波大戦で0に抑えたり(○1ー0)、自信が少しずつ出てきて良かったです。あと僕中心でミーティングをやらせてもらってるんですけど、監督と話したり、課題を考えてる時に、課題に対するトライであったり、吸収度というのは自分がやってて甲斐があるというか、皆が真面目にひたむきな姿勢があって、それが大事なのかなと。

 

――印象に残っている試合はありますか

池西 僕は東洋大戦(○1ー0)ですかね。

中田 この間は流経大戦(○3ー0)って言ってたじゃん。

池西 東洋大戦と流経大戦というのは大きかったと思います。筑波大に勝つまでは自分たちも半信半疑で。筑波大に勝っていけるのかなと思ったら、桐蔭横浜大に引き分けて(△1ー1)、あれってなったときに、流経大戦もそうですけど、東洋大戦は中1日で、途中まで0ー0でこれ勝てないんじゃないかと思っていた時に、我慢していれば1点入って、ワセダらしい戦いと皆に褒めてもらえて。勝ったことで苦しい試合でも我慢していれば最後にうちにチャンスが来るんだとか我慢する力があるんだとかプレッシャーかければボールを取れるんだとかワセダらしさを物語った試合かなと。それが明大戦(○2ー1)に繋がったのかなと。まあだから流経大戦か東洋大戦ですかね。

中田 僕は明治大戦ですかね。最後希(池西)のゴールが決まって、それも素晴らしかったし、きょねんやおととしと比べて、拮抗した試合で勝ちに出来るというのが成長した部分かなと感じるので、印象的ですね。

 

――リーグ戦でのチームMVPは誰だと思いますか

中田 希じゃないですか。

池西 絶対うそ(笑)。絶対うそじゃん(笑)。

 

――理由は

中田 プレースタイルがすごい変わったかなと感じていて。きょねんとかAサブでボランチを2人で組んでいたんですけど、ポゼッション重視というか2人で好き放題やってた部分があったんですけど、ことしになってワセダのサッカーを体現しているなと思いますし、希がボールを奪ってゴールになるというのはワセダとして大きいなと。

 

――池西選手はいかがですか

池西 僕は…うーん。僕は皆に助けられて戦ってるだけなので。DF八角(大智、社2=千葉・流通経大柏)ですかね。別にプレーが抜群に良くてMVPって訳じゃなくて、彼はきょねんまでBチームの選手だったのが、いま試合に出てるので、それはきょねんの積み重ねだったり、シーズン中での守備での吸収度も彼が一番で、どんどん良くなっていきましたし、相手の左サイドハーフって結構強烈な選手が来たりするんですけど、それに負けた試合というのはそんなに無かったですし、彼の努力というのはすごかったかなと。プレー的にはまだまだ全然だめですけど、精神的な強さも含めてすごいなと思います。

 

――ご自身のプレーを振り返ってみていかがですか

中田 俺はリーグ自体はほぼ出てなくて、出てない中でもトレーニングというのは苦しんだ部分もあって、2~4月くらいまでら何したら良いんだろうとかきょねんまで上手くいっていたのにことしになって上手くいかない部分とかもあって、迷うというか戸惑っていた部分もあったんですけど、5月くらいから少しずつ何したら良いっていうのがはっきりと分かってきたし、自分の体のキレも出てきて、きょねんに比べたら満足できて無いですけど、コンディションというのは上がってきたし、希がアミノバイタルカップ(アミノ杯)で怪我した時に自分が出て、失点を多くして納得はいってないですけど、自分の動きというのは戻ってきたと思います。法大戦(●3一4)だったり青学大戦(○2ー1)っていうのは自信にもなったし、何ができて何ができないのかがはっきりわかってきたので、これから成長できるんじゃないかなと思います。

池西 僕は思ったよりワセダの勝利に影響を与えるプレーが出来たかなと。もっと苦しむのかなとか足を引っ張っちゃうのかなと思ってたんですけど、思ったより出来たというのは良かったかなと。それはやっぱりいままでのトレーニングの積み重ねであって、1年からワセダでサッカーをしていますし、それが3年間積み重なって、やっと4年目で試合に出れて、その結果がいまあるだけで、別にここ最近ちょっと頑張ったとかじゃなくて。これからもトレーニングが一番大事ですし、リーグ戦の中で自信を深めれた試合があったり、チームとして良い内容があった時に、すごい成長を感じれたので、まだまだこれから先、終わりまで成長できるんじゃないかなと思います。サッカー人生が大学で終わることが決まっているので、納得いくサッカー人生を送れればなと思います。頑張ります。

 

――中田主将はスタメンの試合は無く、ピッチでプレー出来ない悔しさだったりジレンマというのはありましたか

中田 それしか無いですね。3月にすごい調子悪くて、リーグ戦最初の方の試合は出れなくて、だけどその現状に止まっちゃいけないなとは思っていて。練習でアピールしなかったら途中で出れないし、スタメンが代わることも無いし、いままで無いから自分は頑張らないではなくて、いままであまりスタメン交代は無いかもしれないけど、努力したら代わるかもしれないなと思ってプレーしていて。出れない悔しさというのは常に持っていたんですけど、それを表に出すのは3年までかなと思って、キャプテンだし4年だしということを考えて、立場は関係なく試合になったらワセダが勝つためにやらなきゃいけないと思っていました。悔しさはもちろんありましたけど、それを押し殺してでもチームの目標である関東リーグ制覇というものに対して、自分が周りをひとつの方向に向かわせていかなきゃなと思っていました。

 

――プレーで示せない悔しさというのはありましたか

中田 まあありましたけど…。いままでやってきたサッカーが真逆というか、守備主体のチームでは無かったので、どうすれば良いんだろうっていう、小学生の頃から対人は苦手だったので、少しでも克服するためにどうにかしなきゃいけないなという気持ちになったことによって体も動くようになって。すごく成長したかなと思います。はっきり言っていままでの人生で一番の挫折といってもおかしくないくらいの屈辱もあったので、それを克服してプラスに捉えていこうと考えることが出来たのは良かったのかなと思っています。

 

――池西選手はきょねんまでほとんど出れない中で、ことしはリーグ戦全試合フル出場ということで難しさもあったと思いますが、いかがでしたか

池西 たしかに最初は不安で、出来ないことに対してダメだなとか思ってましたけど、出れてるだけで幸せだと思っていましたし、チームの責任を背負っているので、そっちに対する思いの方が強かったですね。その思いが強かった分、試合を重ねるごとにチームを勝利に導けるようなプレーが出来たのかなと。航平と僕は同じポジションですし、航平が出れていない悔しさは分かっていますし、小松(聖音、商4=北海道・札幌光星)と僕が出ていますけど、自分のことよりもチームのことを考えなきゃと思っていました。出てる分、航平を勝利で喜ばせるということしか出来ないと思っていたので、「勝てれば良い勝てれば良い」という気持ちでした。

 

 

 

 

ワセダにいる人間は優れている

 

 

 

――上手くいったリーグ戦とは対照的に、アミノ杯ではワセダらしさの欠ける試合もあり、7位に終わりました。振り返っていかがですか

中田 リーグ戦からアミノ杯の2回戦まで含めた10試合は負けなしできて、失点もほとんどしない状態で、「自分が出たからこんなに失点してんだな」と自分に言い聞かせてるところがあって、これがいままで出てる人と出てない人の差かなと。ただ下を向くよりこの中で出来ることを考えなきゃいけないし、キャプテンとして、ワセダとして、なんとしてでも総理大臣杯は出なきゃいけないなと思っていましたし、責任を果たさなきゃいけないという気持ちを持っていました。7位で終わって満足することは無いし、良かったとは言えないですけど、自分の中では出れて自信になったというか、これが関東のレベルなんだというのを知れたので、総理大臣杯戦っていく上だったり、後期戦っていく上だったりでチームにとってプラスになるかなと。もし総理大臣杯や後期リーグで希がケガをして自分が出ていたと思ったら、そこで一気に崩れて日本一もリーグ優勝も無かったかもしれないので、タイトル取れなかったことはすごく責任に感じますけど、次の目標に対しては自分にとってもチームにとっても僕に自信がついたことは利益になると思うので、決して悲観的にはなっていませんね。

池西 1回戦でケガしちゃって、弱いなと思っていたんですけど。決勝戦は出れるかもしれないということで、可能性がある限りチームのためにと思っていましたし、結果負けましたけど、自分が出ていなくてもチームに対する思いは変わらなかったですし、ただ勝てれば良いと思っていましたし、最後勝ってくれて嬉しかったです。自分が出てる責任感と出ていないことで、きょねん感じていたハラハラ感というか、出ることに対してこんなに試合は尊いものなのかということを感じる機会にもなったので、良かったです。

 

――2試合連続4失点の原因というのは何だと思いますか

中田 いままで攻撃では速さを出してゴールに迫ろうというのがあって、守備では相手に速さを出させないようにということをやっていたんですけど、速さを出させちゃったかなというのを感じていますね。流経大戦(●4ー4、PK2ー4)では1失点目も縦パスが入ったときに正しいポジションを取れてなくて、相手に速さを出させてしまってシュートを決められたし、2失点目も相手のスローインからすぐにクロスを上げられて決められるという、一瞬のところで速さを出させちゃったのはすごくだめだったなと思います。法大戦も相手の速さだったかなと。リーグでは速さを出させないような守備が出来ていたんですけど、速さを出させてしまったというのが大量失点に繋がったのかなと。

 

――相手に速さを出させてしまった原因というのは精神的な部分か、あるいは体力的な部分なのでしょうか

中田 体力的な部分はあんまり関係無いかなと思っていて、集中力が欠けたり、ファーストディフェンスが決められなかったり、良いポジション取れていなかったりという一瞬の隙というか、一瞬の気の緩みが…。疲労もあったのかな…。

池西 そうですね。僕が思うのは正しいポジションを取れていなかったかもしれないですけど、そんなことよりトレーニングの中で精神的に強くプレッシャーがかかる試合を想定した練習が出来てなくて、気持ちのところで準備が遅れてしまったり、判断のところで100%の判断が出来ていなかったところが原因かなと。リーグ戦では1週間おきということで、準備して勝てたんですけど、準備する時間が無かった分、苦しんだと思います。それに対する反省をいましています。総理大臣杯も同じ条件なので、修正出来るようにいまやっています。

 

――リーグ戦に比べて上手くいかないことでチームの雰囲気は変わったりしたのでしょうか

中田 いやそんなに変わんないな。変わんないです。今シーズン始まって半年経ちますけど、良いときも悪いときもあんまり変わんないというのは感じますね。ただタイトルを取れなかったことに対する悔しさだったり、もっとやっていかなきゃいけないなとは皆感じているとは思いますね。

池西 ひとつの勝利や敗戦に気持ちが大きく変わらないところが良いところなので。

 

――リーグ戦とアミノ杯を通してボランチは池西選手と小松選手、池西選手と中田主将、中田主将と小松選手というコンビがありましたが、それぞれの違いや特徴はありますか

中田 小松と希は真逆というか、希はバランス取って、小松は前にいってっていう感じなので。希のときは俺が動かなきゃいけないと思って、小松のときは運動量が多いので自分がバランスを取ってという感じでやっていました。俺に合わせてもらうというよりはどっちかに合わせるというふうに思っています。運動量には自信があるのでどっちでも良いよって感じです。

池西 僕は本当に2人に合わせてもらってます(笑)。僕動かないんで。全然動いてないです。インチキなんで(笑)。航平も小松も能力高いし上手いですし、すごい良い選手なので僕は心配することないです。

 

――開幕前中田主将は優れた人間が少ないということを言っていましたが池西選手のことは優れた人間と評していました。いまは優れた人間というのは増えたのでしょうか

中田 希基準に考えたら増えることは無いですね。

一同 (笑)。

池西 勘弁して下さいほんと。

中田 希は本当に素晴らしいですよ。希基準で考えたら皆だめだなった感じますし、自分も頑張んなきゃいけないなと日々思っています。サッカーに対してもすごい真面目ですし、自分に与えられたことは全部やりますし、私生活でもプレーでも優れています。

池西 いやいやいや(笑)。他いるかって話だから!ありがとう。

中田 他は…まあ皆優れてますよ。皆良いやつです。ワセダにいたら基本良いやつだなって思いますね。サッカーやってたら基本だめなやつなんですけど(笑)。組織の土壌が違うのかなと思いますね。小松なんかもすごい成長したし。皆良いやつですよ。特に池西さんが。

池西 いや全然ですよ!ほんと(笑)。僕は航平に出会えたことがでかかったかなと。就活でも言いましたから。尊敬する人は監督と航平って。同年代で心から尊敬できる人ってなかなかいないじゃないですか。僕より圧倒的に人を寄せ付ける力だったり、自分の言葉に対する責任感とかレベル違うなと思っているので。

中田 思ってないですよ(笑)。

池西 いやいや!航平もそうですけど、ワセダにいる人間は本当に良いやつなんで。僕より優れてるやつは全然いますよ。優れてるないやつも全然いますけど(笑)。下の代でも政幸(DF奥山、スポ2=名古屋グランパスU―18)とか金澤(拓真、スポ2=横浜F・マリノスユース)とかはずば抜けて増すし、プレーにも出てるかなと。丁寧さや真面目さとか一生懸命やるとか。別に面白くないとかじゃなくて。いじったらそれなりの反応が返ってきますし(笑)。1年でも平澤(俊輔、スポ1=JFAアカデミー福島)とか。3年だとマツ(GK松澤香輝、スポ3=千葉・流通経大柏)とか。

中田 海野(洋介、社3=千葉・流通経大柏)。

池西 あー海野とか。しんの(DF田中進乃介、スポ3=湘南ベルマーレユース)とかも。すごい人間的に優れてますよ。ちゃんと上下関係守りますし。いまでもまだ僕に敬語使うんですよ。いいよって言ってるんですけど。僕は1年の時から平気で上にタメ語でしゃべってたんで(笑)。

 

――チームから見て中田主将というのはどんな主将ですか

池西 中田主将は絶対的というか、存在感はすごいあるし、彼の言うことは皆聞くので、いままであった人の中ではずば抜けてるかなと思いますね。僕も小学校から高校までキャプテンをやらしてもらっていたんですけど、彼に出会って、人を寄せ付ける力とか人に影響を与える力というのはすごいかなと。それに対する努力とか行動は行っているので。すごいな。あと、かっこいいですしね。かっこいいんでやっぱり。それがすごいでかいかな。

中田 あざす(笑)。

池西 皆に聞いても同じような答えが返ってくると思いますよ。

 

――中田主将はワセダの主将として半期ほどやってきましたが、いかがですか

中田主将。絶対的な主将としてチームを牽引する

中田主将。絶対的な主将としてチームを牽引する

中田 自分の中ではプレーが伴わなかった半期なので、3年間の方が影響力あったなと思いながら半年やっていて、サッカー組織のリーダーを務めるということは私生活だけじゃどうしようもないなっていう。やっぱりサッカーの面でも影響を及ぼさないと結局私生活の面でも影響力は無くなるなと思って半年やってましたね。特にリーダーとしてとかキャプテンだからという意識は無く、自分が思ったことを言って、考えたことを行動に移そうと思ってやっているので、あんまりワセダのキャプテンをやるプレッシャーとかも感じずに出来ているというか、いままでのまんまの自分かなと思いながらやっていますね。変わんないよね?池西 うん。まあでも新チーム立ち上げの時は非常に苦しそうでしたし、チームの問題だったり、シーズン前に決めていくことだったり、やらなきゃいけないことがたくさんある中で、航平の負荷というのは大きかったので、自分もなんとかその負荷を抑えられるようにとは思っていましたが、出来なかったのが残念だったなと。毎年ワセダのキャプテンはそうなっちゃうんで。背負ってるものが違うので。

 

 

 

 

 

 

本当にふざけた代ですよ(笑)(池西)

 

――話は変わってプライベートのことなんですが、いよいよ4年生として早稲田の学生として最後の年となりましたが、今のお気持ちは

中田 いやーもう早稲田での生活も残りあと少しかと思うと寂しいですね。ただ今はもうサッカーだけをやらしてもらってて将来はもう続けないので、早稲田生としてというよりも、あとサッカーを半年しか出来ないんだなという思いがあります。

池西 僕はもう本当に、幸せな4年間だったと思います。あと半年ありますけど(笑)。早稲田生ってだけでも凄いですし、僕なんかはもうサッカーしかしてなかったので、まあ多少は勉強しましたけど本当に小論文とかしかしてないからなんか申し訳ないなと(笑)。あと僕が1年生の時から古賀監督が来て4年を過ごして、人としても凄い成長出来たのでそういう意味でも幸せでしたし、あと半年もこのままいけばと思ってます。

 

――今季開幕前の対談では今の4年生を、いい意味でふざけた代、と表現してましたがその代と過ごした4年間はいかがでしたか

中田 いやーほんとふざけてますよね(笑)。まあオンとオフがはっきりしているというか、ふざける時はふざけるし、やる時はやるっていうのが1年の時から変わらないです。まあただ最近は学年で飲むっていうのが無くなってきてるんですけど。ただほんといつも楽しい代ですし、いつか久しぶりに会っても楽しいだろうなと思える代なので、そういう意味では恵まれた代だなと思いますね。

池西 ほんとその通りです(笑)。みんな周りに流されるというよりは自分持ってる人が多いのかなと。多いよね?

中田 確かに多いね(笑)

池西。ボール奪取から速攻を演出する

池西。ボール奪取から速攻を演出する

池西 だからピッチの中でも自己主張する人が多いですし良い代だなと思います。まあどの代もみんな自分達が一番良いって言うんでしょうけどね。きょねんの4年生も自分達のことを、良い代だよねって言ってたので。まあ、凄い幸せです(笑)。 

――4年生の中で思いで作りなどはしたのですか

池西 結構最初はみんなで海行ったりしたよね?

中田 ああー確かに!

池西 あとシーズンオフにスノボとかも行ったし。以来はあんまり無いかな。

中田 あとはボーリングくらいだけど、だいぶ前の話だしね。

池西 なんかもう年を重ねるに連れてね、もういっかみたいな。

中田 飲みは半年に一回くらいはするけどね。

池西 僕速攻潰されるので全然行きたくないですけど(笑)ア式内では遊ばないっけ?

中田 ア式内って意外と遊ばなくない?

池西 じゃあ遊ぶの俺くらいか(笑)。僕結構友達をア式の人たちと混ぜて遊ぶんですよ。

中田 こいつ女友達ばっかですよ(笑)

一同(笑)

 

――アンケートの方に好きな女性のタイプは?のとこで今の彼女と答えてましたが

池西 航平はなんて書いてました?

早スポ ジーパンが似合う女性です

池西 じゃあ今の彼女ですよ、いつもジーパンですもん

中田 違うよ、足短いもん(笑)。

池西 照れてるだけですよ(笑)。僕は違くて。僕、結構女好きキャラなんですよ(笑)。好きなんですよ本当に(笑)結構可愛いんですよ僕の彼女

一同(笑)

池西 いや、航平の彼女も可愛いですよ。ちょっと前に会ったんですけど本当可愛くて。僕ら二人の彼女可愛いんですよ(笑)。

中田 そうだね、俺らア式でトップだね(笑)

池西 うん、それは本当。わかんないですけど(笑)。

 

――池西選手の彼女は試合に見に来てくれてるんですか

池西 来ないっす(笑)。池西選手の彼女は一切試合来ないんですよ(笑)。ただ早慶戦は来ますよ。なんで紹介します(笑)

中田 俺の彼女は一回だけ、この間の法政戦だけかな。

池西 来たの!?聞いてないよ。

中田 来たよ、友達と二人で。それくらいですね。早慶戦は来るらしいんですけど。

池西 きょねんの早慶戦も来てましたよ。そん時付き合った当初だったので(笑)。

 

――近藤洋史選手(スポ3=名古屋グランパスユース)や上形洋介選手(スポ3=東京・早実)はよく彼女と一緒に帰ってますが、お二人は一緒に試合後に帰ったりしないんですか

池西 (法政戦のあとは)帰んなかったんだよね?唇やっちゃったから(笑)。

中田 もうほんと最悪ですよ、ちゃんと唇ネタ書いといてくださいね、こいつどうしたんだったなりますから(笑)。

池西 きょねんの4年生なんかみんな彼女連れて帰ってたじゃないですか。そう考えるとことしあんまりいないよね?

中田 いないね、来ないね。彼女いる奴らが試合に出てないね(笑)

池西 確かに、じゃあ来たら紹介しますね(笑)。

 

――お二人の仲っていうのはどうなんですか

中田 いやーそんな良くないっすよ。

池西 なんでだよ(笑)。仲良いっすよまじで。

中田 ってか寮生は凄く仲良いですね。まあ基本みんな仲良いんですけど。やっぱり普段の生活から一緒だったらそりゃ仲良いですよね。

池西 僕はほんと航平のこと好きですよ。

中田 まあ一緒に遊びにいったりとかする分けではないけど、仲良いよね。

池西 だって遊んでくんないんですもん(笑)。まあ話すことは話すんで。

中田 まあ寮で一緒にいたらそんな遊ばないですよ。

 

――オフの日は普段は何されてるんですか

池西 オフの日は練習してます。それかなんもしてないです(笑)結構オフしてますよ。きのうは一日いうと、朝9時に起きてミスドの朝飯を食べて、走って、昼飯食べて、寝て、You tube 見て、また走って、寝る、ですね(笑)。ほんとオフしてます。だからこの前航平に怒られましたもん、お前いつまでその格好してるんだよって(笑)。2時間後くらいに部屋に入って、全く同じ体制じゃねーかよって(笑)。

中田 俺はきのうは9時から動いて、早慶戦PRして、昼飯食って帰ってきて走って、飯食って終わりですね。そんなもんですよ。オフの日は、火曜日の練習が怖いのでみんな基本動かないですよね。

池西 でも前に比べたら動く人増えたよね。

 

――部内では誰が一番オフの日に動くんですか

 

中田 いやー誰なんだろうね、わかんないね。洋史とかかな。

池西 洋史は本当オフしてますね

中田 あいつはあんま走ったりとかしないんで。グラウンドとかで会ったこととか無いしね。

池西 俺きのう会った時、何してたんすか?って言われたから、走ったって言ったら「池西さん偉いっすねー、俺疲れちゃいましたよ」とか言ったましたから(笑)。

 

――4年生ということで卒論とかがあると思うんですが順調ですか

池西 ばっちし、全く順調じゃないです(笑)こっからです。

中田 俺はもう全然ですね、なんかふわっとしてます(笑)。ただ今までキャプテンとかリーダーをやってたのでそういう系のをやろうと思ってますけど。

池西 僕は、プロスポーツクラブの観客動員と地域密着の関係性です。レッズにいたんでお客さん入るのでなんでだろうなと思って。いろいろアンケートとか取って、まあぼちぼちやってます(笑)。僕ら同じゼミなんですよ。木曜3限で、だからずっと一緒なんですよね(笑)。

 

――最近何かア式の中であった面白い話とかありますか

池西 航平の唇でしょ

一同(笑)

中田 ぜひ使ってください(笑)。もう早慶サッカーまでに治んないですよ。

池西 当日は絵具塗ってくるので(笑)。きのう抜歯もしたんだよね?

中田 もう超痛かったですよ。

池西 ばか面白くないっすか(笑)?しかも試合負けちゃったし(笑)。次の日の試合でみんなやべーなって話してましたから

中田 もうみんな目見て話してくんないんですよ、ずっと唇見てて(笑)。

 

――早稲田で色んな授業を受けてきたと思うんですが、一番印象に残っている授業は

 

中田 いやーこれはやばいね(笑)。

池西 えーわかりました。水泳です。教職で取らなくちゃいけなくて、まあ僕切ったんですけど(笑)。僕と航平とあと大希と、それからフェンシング部の友達と取ってたんですけどそれが一番楽しかったですね。もうまじきついんですよ。一日一番泳がされた日で2千mとか泳ぐんですよ。バタフライとかもやって、俺ら4人だけ下手くそだったんでお前ら勝手に泳いでろって言われて(笑)。エピソードはあるんですけど。

中田 ああー(笑)。

池西 そのフェンシング部の人が北川君っていうんですけど、凄い有名な人なんですよ。今もアジア杯に行ってて。そんでそいつが平泳ぎ泳いでたんですけど、いつも先生が足を持って教えてたんですけど、その時だけ急に先生がこっち来て航平に耳打ちして航平連れてどっか行っちゃって。そんで戻ってきたらその北側君が航平のサポーターはいてて、俺ら絶対漏らしたろ、って爆笑してました(笑)。結局は海パンが破れちゃったみたいなんですけど(笑)。

中田 あれ面白かったね(笑)。最初に、漏らしたろ、って言ったの俺だよね?

池西 そうそう、まじ面白かったです(笑)。

中田 あとはあんまり面白いのは無かったよね?

池西 別に授業に行ってないわけじゃないですからね(笑)。

 

 

「憧れの舞台」(中田)

 

 

――それでは最後に早慶サッカーについててですが、お二人にとって早慶サッカーというのはどういった存在ですか

中田 僕はもうとにかく出たくて仕方ない憧れの場所です。元々早稲田に入ったのも早慶戦を見て出たいなと思ったからだし、でもその中でなかなか出れなくれ結局4年生になっっちゃって凄く悔しかったです。とにかく僕の中では憧れの舞台です。

池西 僕は普通じゃありえないものだと思います。国立でナイターで出来ることも、大学の試合にあれだけお客さんが来るのも、あときょねん試合に少しだけ出てそのピッチ内でも声が聞こえなかったりと、勝った時はものすごく喜んだりそしてその全てが学生主体でやってることこの全てが普通じゃないと思います。

 

――慶大に対する印象は

中田 いやー、勝てるんじゃないんですか?

池西 まじ!?僕は相当びびってますよ。

中田 武藤がリーグ戦の時はいなかったので、どんなもんか分かんないですけどね。おととしの早慶サッカーで武藤がDF陣をぶっちぎってたの見てこいつやばいなとは思いましたけどね。

池西 勝てると思ってんの?

中田 勝てるっしょ?

池西 僕は5点くらい取られたらどうしようと思ってますけどね(笑)。まあリーグ戦の時は放り込んでくるサッカーをしてましたけど、向こうもプライドがあるんで今回はそんなことしてこないと思いますし、うちの守備と向こうの攻撃がやりあって勝った方がそのまま(チームとして)勝つんじゃないかと思いますね。

 

――今回は最後の国立で土曜日開催ですが

中田 そうですね、やっぱり国立はサッカーしてる人にとっては聖地で、自分も高円宮杯の準決勝を国立でやってその後決勝を埼スタでやったんですけど、やっぱなんか違うんですよね。なんか国立は鳥肌が立つというか。恐らく国立でサッカー出来ることなんてもう無いかもしれないし、思いっきり楽しみたいですね。

池西 僕も国立で高円宮杯をやって、あと早慶戦にもベンチ入ったんですけど、やっぱロッカールームが違いますね。古いんですけど格好良くて。僕も数々のスタジアムで試合をやらせてもらいましたけど、やっぱり違いますね。土曜日はどうなんですかね、お客さん来てくれますかね?ぜひナイターだから来てほしいですけどね。

中田 僕は友達10人くらいは来ますよ。

池西 僕も40人くらい来ますよ。

中田 全員女の子っすよ(笑)。

池西 違うよ(笑)。高校の友達とかお世話になった人とかですね。そういう人はやっぱ土曜日開催の方がいいらしいですよ。お客さん来ますかね?

中田 慶應が呼んでくれるっしょ?

 

――早慶サッカーに向けたチームの雰囲気は

中田 あんまり早慶サッカーに向けてって感じじゃなくて、アミノ杯で負けて2か月後の総理大臣杯で優勝するためには今が大事だぞ、っていう感じですね。ただ僕としては、試合に出てやっと自身を得たときに少し怪我をして、ベンチ入れないかもとか思いましたけど、今こうして練習出れてるのでリーグ戦とかもちろん出たいですけどやっぱ早慶戦に出たいので、この2、3週間はまじで勝負だなと思ってます。

池西 チームとしては早慶戦に対してとかは全くないですね。それならもっと練習も軽いと思うので。今までこうやって練習をしっかりやってきた結果がリーグとかにも出てるので、今はその継続って感じですかね。ただみんな個人的な思いはあると思いますよ。僕も今までチームに帯同させてもらってロッカールームにもいましたけど、こんなにも負けた時が最悪なものなのかって思いましたから。だからなんとしても勝ちたいですね。

中田 あんまみんな自分を出さないよね?まあ練習がきつかったからかもしんないですけど、もうちょっとばちばちやり合ってもいいんじゃないかなと思いますけどね。

池西 きょねんとかはリーグ戦やアミノ杯、早慶戦との間隔が丁度良かったので上手く調整出来たんですけど、ことしは少し難しいですね。

中田 でも俺ずっと前からここだって思ってたよ。リーグ戦出れなくてアミノ杯も終わって、この空いた数週間が勝負だと思った。やっぱり試合で変わることは無いけど、練習でレギュラーが変わることはあり得るので、この期間はまじ狙ってました。

池西 やっぱ思ってる方が練習への姿勢も変わるよね。

中田 そう思ってた方が練習中体も動く。あとケアも出来るし絶対良いよね。もうちょいみんな自分アピールしてったほうがいいと思うけどね。

池西 僕は監督があんまり早慶戦のワードを出さないので、自分の中で意識を薄れさせないようにはしてるんですけどね。監督が言ったら、僕も乗せていこうと。今はアミノ杯のチェックとかをミーティングでしてますけどね。

中田 でもさ、選手としてはもっと言った方が良くない?ラスト1週間で頑張れって言われてもきついじゃん?俺はまじでここしかないと思ってるけどね。そんで練習試合とかもあってそこでほぼ決まると思ってるから。まあ少し期間が空いちゃったのもあると思うけどね。3週間もずっとぴりぴりするのも難しいし。ぞれがちょっと良くないのかなと。

池西 やっぱ試合出てる人の方が出ることへの執着はありますよね。出てない人はそこへの意識とか少し薄れてる気がするので。まあいつか言った方が良いとは思うんですけど。あとは怪我してる選手とかがどう思ってるかですよね。

中田 いやまじスタンドにいたら地獄だよ。俺は1年の頃からAチームにいて、でも怪我で早慶戦ずっとスタンドから見てて。うぜぇとか思ってましたもん(笑)。

池西 僕もその思いはずっと持ってて。ベンチにいるのとスタンドにいるのは大きくて、でもベンチとピッチでも大きな差はあるなと思いました。僕はチームに帯同するお仕事させてもらいましたけど、負けた時は半端ないですよ。あと友達が来てくれた時も最悪ですよ。

中田 僕なんかは今までは割と華やかなサッカー人生だったので、ほんと最悪でしたね。だからまじ出たいし、人よりも懸ける思いは違いますね。

池西 ベンチは楽しいですからね。本当気楽ですよ(笑)。勝ってる時に出たらあとは試合終わらせるだけだし、負けた時に決めたらヒーローですからね(笑)。きょねんは僕は最後の2分間だけ出させてもらって最高でしたから。

中田 あと4年生はベンチの人も可愛そうだよね。あと怪我してる人も、最後の早慶戦出れないのかと思うと可愛そうというか、残念ですしね。なんか難しいよね。

池西 まあでもそこは仕方ないので、出れる人が勝つしかないと思います。

 

――最後に早慶サッカーに向けての意気込みを

中田 今出る出ないとかの話があったんですけど、やっぱ負けたら地獄ですしキャプテンとして負けられないので勝ちたいです。あと個人的にも最後の早慶戦ですので、まあチームとして勝つのが大事ですけど、自分もピッチで戦えるようにしたいと思ってます。ただこの早慶戦だけじゃなくリーグ戦もあるのでそこをしっかり忘れないことと、あと最後の国立なので色んな人に感謝の思いを持って戦いたいと思います。

池西 いつもの1試合を変わらない、それ以上の思いを持って戦いたいです。チームが勝つことは大前提ですし、ぞの中で自分の良さを出せていけたらなと思います。あとことしは今まで以上に主務やマネージャー、広報など多くの人に支えてもらってるので、そういう思いを一瞬一瞬のプレーに込めて頑張ります。本気出します。

 

――ありがとうございました!!

 

口をケガした中田主将(左)とケガした口を隠す池西選手

口をケガした中田主将(左)とケガした口を隠す池西選手

 

 

 

 

◆中田航平(なかた・こうへい)

1991年(平3)4月21日生まれ。171センチ、63キロ。神奈川県立横須賀高出身。前所属・横浜F・マリノスユース。スポーツ科学部4年。アミノ杯・法大戦で唇をケガしてしまった中田主将。対談中も気にしていましたが、ケガをしてもイケメンでした。かっこいい主将がワセダを勝利に導くでしょう!

 

◆池西希(いけにしのぞみ)

1992年(平4)3月12日生まれ。171センチ、65キロ。浦和レッズユース出身。スポーツ科学部スポーツ科学科4年。ポジションはMF。怪我から復帰して早慶戦には無事間に合うと話してくれた池西。当日は自慢の彼女の前で素晴らしいプレーを披露して下さい!