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3年生の想い〜曽我巧〜

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私は今本気でこの思いを綴っている。

私はあの一週間を一生忘れることはないだろう。

あの一週間とは、関東リーグ後期慶應大学戦で敗戦を喫してから、桐蔭横浜大学戦までの一週間である。

 

慶應戦後のミーティング
私達の主将は、試合後のピッチで、人目も気にせず涙を流し、本気で残留したいと皆に訴えかけた。
次の日、その訴えに心を動かされた四年生は、まるで別人になったかのように、本気で残留したいという思いを次々とあらわにした。
そこから一週間、四年生は本気で残留したいという思いをこれでもかというくらい私達に訴えかけた。
周りから何を言われようが
バカにされようが
嫌われようが
何も気にせず、本気で私達に残留したいと訴えかけた。
私は初めて本当の本気を見た。

 

その四年生の本気は、私の心を動かした。
私は本気になった。
本気で残留したいと思った。

 

本気になると
不思議と周りからどう思われようが全く気にしなくなった。
不思議とものすごいエネルギーが湧いてきた。
不思議と全てのことが楽しく感じた。
不思議と私は生きていると感じた。
私は今までにないような感覚に陥った。

 

私のように四年生の本気の思いに心を動かされた下級生が次々と出てきた。

本気の思いが伝染したチームのエネルギーはものすごいものだった。
間違いなく現場にいた人たちは感じたと思う。

しかし、桐蔭横浜大学に2-3で敗れ、降格が決定した。

 

降格したことによって、
今年の四年は
伝統を継承できなかった
頼りなかった
ダメだった
と周りに言われるかもしれない。

 

確かに結果として関東リーグ一部という舞台を残すことはできなかった。
しかしあの一週間で、本気の姿を四年生は残してくれた。
少なくとも私の心には残っている。
私にとって衝撃的な一週間だった。
私はとても感謝している。

 

私は四年生が残してくれた本気の姿を無駄にしたくない。
絶対に四年生の本気の姿を継承する。
私が本気の姿を体現する。

 

私の今までの21年という短い人生を振り返った時、本気になって取り組んだと胸を張って言えるものは一つもない。
なにをするにも自分の殻を破れず、言い訳を探し、本気になれなかった。
だから全て中途半端に終わっている。
だから小、中、高と様々なステージでサッカーをやってきたが、一度も胸を張って、その場所を巣立ったことはない。
全てのステージにおいて、何かやり残したことがある。

 

小学校から始めたサッカーをやるのも残り一年になった。
私のサッカー人生において、大学サッカーというステージが最後のステージだ。
最後くらい胸を張って巣立ちたい。
最後に何かを残したい。
だから私は本気になる。
本気で一部復帰を目指す。

 

そのために私は
本気で自分に向き合う
本気で他人に向き合う
本気でチームに向き合う
本気でサッカーに向き合う

だから私にも本気で向かってきてほしい。

どんなにバカにされてもいい
どんなに嫌われてもいい
何を言われてもいい

私は本気だから。
本気で一部に復帰したいから。
本気で何かを残したいから。
本気で胸を張って巣立ちたいから。

 

残り一年、私の本気を見せます。