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2年生の想い〜相馬勇紀〜

“信頼”

少し長くなりますが、よろしくお願いします。

 

11/5の21節、2部への降格が決まった。
その瞬間、ピッチに倒れてしまった。
頭は真っ白。しかし、涙は出なかった。
正直降格の実感が湧かなかったからだ。

 

1週間後の11/12の最終節、東伏見での試合。
6-1というスコア、7連敗からは考えられない大差での勝利。
初めてこの時、降格の実感が湧いた。
この舞台で来年は戦えない。
自然と涙が出てきてしまった。
リーグ戦が終わって、ゆっくり考える機会があった。そこで、来年のために何が必要なのかを考えてみた。昨年の優勝した時と何が違うのか。

 

リーグ戦を行なっているときはみんなが必死だった。
降格が決まった後、本気になるのが遅かったという言葉が何回も出た。

 

確かに桐蔭横浜大学との21節の週は、本当に部員全員が本気でチームに関わっていて、負ける気がしないし、本当にいい環境であると思った。

 

だからといって、それまでの週ができなかったと言われればそれも違うと思う。

 

選手達が試合に向け、トレーニングをして、コンディションを考えながら生活し、相手の分析、やれることはやっていたと思う。

 

それでも結果的に降格してしまった。
その現実を受け入れ、原因を改善しなければいけないと思う。

 

早稲田大学ア式蹴球部の1番の特徴は選手の人間性が高いことであると思う。

 

“Waseda the 1st 人として1番であれ”
他の大学には負けない自信がある。

 

練習中には常に声が飛び交っていて、お互いを指摘しあい、切磋琢磨している。
お互いが足りないところを気づくことができ、成長の上で良いことであると思う。

 

思い出してみると、今年は良いプレーがでた時、褒める声はあまり聞こえなかった。

 

出るのは要求、追求ばかり。
場合によっては文句に近いこともあった。
一方通行になってしまっていた。
そこに意思の疎通や伝えたことに対する理解、そこからの発展は少なかったと思う。

 

自分がまさにそうだ。古賀監督、4年生の山内寛史副将、岸波卓志副将、3年生の鈴木準弥先輩。

 

いま考え直せば、練習を止めてまで自分に語りかけてくれた人はたくさんいた。それなのにも関わらず、それを自分の中にそのまま受け入れることができなかった。

 

自分は、本当に未熟だった。

 

自分のために時間を使ってくれる
とても幸せな環境だった。

 

人の意見を聞き入れる気持ちがなければ、自分の意見も聞いてもらえないこと。
大切なことを知ることができた。

 

この失敗を、貴重な経験を、
来年以降、良い形にして成功にしたいと思う。

 

人によって考え方は違うが、自分はアメとムチのように、良いことは良いと伝え、悪いとこは悪いと伝えることが大切であると思う。そこから信頼は生まれると思う。

 

プレーしているのは人間で、伝えるのも人間、受け取るのも人間。

 

それが人に受け取られるためには、信頼が必要である。

 

今年の原因は信頼関係を築くことができなかったことであると考えた。

 

もちろん、プレーの質が低かったことから、目を離してはいけない。
サッカーという競技で、ピッチ内でのスコアで負けてしまった。
そこの改善は間違いなく必要である。

 

ピッチ内でプレーするのは11人、部員全員で約80人、スタッフも含めたら約90人。

 

そこにある何百通りの意見を、信頼関係が築けていて、お互いに伝わり、1人1人が努力すれば、より良いチーム、より良い組織になると思う。

 

早稲田大学ア式蹴球部にはその可能性が秘められてると思う。

 

 

自分は後悔したと思うことがない。

 

人生は冒険であり、チャンレンジすること。

 

そこには成功があり、
その倍の数、失敗があると思う。

 

だが、その失敗をした時に
成功のために考えなければ
何の意味もないと思う。

 

考えた後は練習。
誰にも負けない努力が必要である。

 

だから自分は、ここから先もチャレンジし続け、たくさん失敗する。

 

今年は試合にたくさん出場させてもらえた。
チームを助ける働きをしたこともあった。
それと同じぐらい、チームに迷惑をかけた。

 

降格したことの責任。
自分の力不足、不甲斐なさ。

 

心から絶対に消さずに
来年のプレーで借りを返す。

 

自分のプレーの下手さ
人間性の低さ

 

しっかり向き合う。

そしてたくさん考えて、たくさん成長し続けようと思う。

 

 

来年の目標はもちろん1部昇格。
“Waseda the 1st”
目の前にくる1つの試合の勝利。
1つの勝利という1stが積み重なった時
知らない間に大きな物が手に入ると思う。
チーム全員が繋がった時、
どんなチームになるだろうか?
いま考えただけでもとてもわくわくする。とても楽しみ。
来年、たくさんの感動を届けられるように頑張ります。
これで終わらせていただきます。
ありがとうございました。