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「次なる主役に」1年・林隆生

 

🌟林隆生(ハヤシ リュウセイ)
⚽️東京都立小石川中等教育学校 → 東京都立小石川中等教育学校

 


 

この度部員日記を担当させて頂きます、マネージャー1年の林隆生と申します。
今回の部員日記リレーで1年生のトリを務めることになりました。彼らが今まで赤裸々に綴ってきた熱い「想い」をリスペクトしつつ、私自身の「想い」も綴らせて頂きたいと思います。

 

「日本サッカー界の常識を覆す」

これが私の人生における目標、ビジョンです。指導者としてなのか、審判としてなのか、マーケティング部門の人間としてなのか、はたまたサッカーの熱狂を伝えるメディア側としてなのか…。どんな形であれ、日本サッカー界で「常識」だと考えられている考え方を大きく覆す存在になりたい。いや、絶対になる。

そのための近道としてア式蹴球部への入部を決意しました。

 

大学生としての日々の過ごし方には人それぞれ色々あると思います。部活に入る人、サークルに入る人、毎日遊び呆けている人…。様々な選択肢がある中で私は体育会の部活に入る道を選びました。出身高校はスポーツでは無名校といっても過言ではなく、ほとんどの人が高校卒業と同時に自身の競技をやめてしまい、大学で体育会の部活に入る人は極めて稀です。
なので、周りのア式蹴球部員とは異なり、試合会場に行くと知り合いに会うなんてことはないですし、高校の同期からは体育会に対する理解が得られないこともあり、そういう意味では孤独な闘いを続けています。

「大学サッカー全体を巻き込んだアクションを起こしたい!」と思い立ち、実際に動いたこともありましたが、他大学のサッカー部に知り合いがほとんどいないために協力者を集めることができず、苦い経験をしたこともあります。

私が掲げるビジョンの協力者となる知り合いを他大学に増やすこと。これが私の当面の課題です。その課題を克服すべく、大学スポーツに関するイベント等にも積極的に参加していますが、今後はその幅をもっと広げていきたいと思っています。

しかしながら、私はそのような苦しい現状をポジティブにも捉えています。

先述の通り、私には大学サッカー界での知名度は全くありません。ですので、周りから偏見や先入観を持たれることなく、積極的にチャレンジする事ができます。
幸い、監督の外池さんがそのような姿勢にとても寛容的で、手厚いサポートをしてくださいます。
自分が身を置かせて頂いている環境に感謝しつつ、今後も精進して参ります。

 

さて、子供の将来の夢ランキングでサッカー選手がプロ野球選手を抜いて10年近くが経ちました。
野球人気は一時期に比べて衰退していると言われ、実際、私が小さい頃に毎日のようにやっていた地上波での野球中継も、今ではほとんど見なくなってしまいました。一方で、ロシアW杯での日本代表の躍進や、イニエスタ選手をはじめとする世界レベルの選手がJクラブに加入したことも手伝って、日本国内でサッカー人気の熱が高まっているように見えます。
さらに、今では人工芝のグラウンドの数もかなり増え、昔に比べてはるかに充実した環境でサッカーをすることができるようになりました。

しかしながら、日本人がサッカーを見る「眼」、つまり日本人のサッカーに対する見方、サッカー観というものは大して変わっていないように思えます。

それはなぜか。

これはあくまで私個人の見解ですが、大人たちが古い考え方を捨てきれていないからです。親が自身が育てられたように子育てをしてしまうのと同じように、自身がこれまで肌で感じてきた時代のサッカーの「イメージ」にとらわれた状態で、日本サッカーの「イマ」を評価してしまっているのです。

世界のサッカーは日々進化し続けています。
だからこそ、サッカーの「イマ」を肌で感じている我々世代の人間が、もっともっと日本サッカー界に新しい風を吹かせる必要がある。そう思っています。

しかし、それが20年後、30年後では遅すぎるし意味がない。「今」でないと。

体育会サッカー部に所属している学生も、大学卒業後にはその多くがサッカーに関係のない企業に就職してしまいます。ですので、多くの人にとって大学時代がサッカーと真剣に向き合うことのできる最後の期間です。
さらに、大学生には、高校時代にはなかなかできなかった「自由なアクション」を起こせるという強みを持っています。
その強みを最大限に生かし、「大学生として」日本サッカー界に新たな風を吹かせるという一役を担う存在になるべく、日々努力していく所存です。

私ごとではありますが、先日、関東大学サッカー連盟(通称学連)に所属することが決定致しました。今後はア式蹴球部のマネージャーとしても、学連の一員としても、大学サッカーを内側からも外側からも変えていく変革者として、大学サッカー界を支えていきたいと思っています。

伝統だの例年通りだの、そのような考えに縛られて保守的になるのではなく、失敗を恐れず、新しいこと、まだ誰もやったことがないことにチャレンジする勇気を。

 

長々とした、まとまりのない文章になってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。
最後になりますが、日頃の皆様からの多大なご支援に感謝申し上げますと同時に、図々しい限りではありますが、今後ともア式蹴球部へのご声援の程よろしくお願い致します。