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「私の存在意義」2年・梁賢柱

 

🌟梁賢柱(リャン ヒョンジュ)
⚽️大宮アルディージャジュニアユース → 東京朝鮮中高級学校

 


 

 

今回部員日記を担当させていただきます、スポーツ科学部2年の梁賢柱と申します。私のサッカー人生は常に結果が求められる環境でした。そうゴールといった結果です。
そこで今回は『私の存在意義』について語りたいと思います。

 

小さい頃にテレビで見た元ブラジル代表の怪物ロナウド選手に衝撃を受け、私のサッカー人生はキックオフしました。彼の圧倒的な得点力に魅了され『ゴール』という一番結果を表現できるフォワードというポジションに惹かれてはまっていきました。
そこから私の、ゴールを奪うための追求が始まりました。

 

私はサッカー人生の中で大きな決断を中学3年生の時にしました。その決断とは進路についてです。そのままユースに上がるか高体連に進むかどちらを選ぶのかということです。しかし私は迷うことなく東京朝鮮高校に行こうと決断しました。

その理由は中学時、周りに上手な選手がたくさんいたため、その中でプレーしていても『上手い選手』にはなれるけど『怖い選手』にはなれないと思ったからです。この決断が正しいものであったかどうか答えはわかりませんでしたが、自分で選んだ道に後悔しないよう毎日の練習に全力で取り組みました。

 

その成果もあり高校2年次にu17朝鮮代表に選出されました。うれしさと同時に代表でプレーすることの責任を感じることになりました。その遠征先で監督に練習後『今までのお前のゴールは自分の為だけのもので、これからは在日朝鮮人に希望や未来を与えるゴールにしなくてはならない』と言われたからです。今までがむしゃらにゴールを目指しゴールすることは自分の存在をアピールするものだと思っていた私にとってはものすごく心に響きました。

 

そのことがきっかけで今現在、在日朝鮮人の人口が減少し厳しい環境に置かれている中で、私がゴールをすることで在日に少しでも勇気や希望を与えたいと思います。また、在日1世の方に感謝の気持ちを忘れることなく謙虚にプレーし日々精進していきたいと思います。

 

最後に私は必ず、祖国をワールドカップに連れていきます!