diary-women

30周年企画『私とサッカーとア女と』築地育

こんばんは
本日の担当は、1年築地育です。

皆さんこんにちは。地元静岡への帰省と母の料理とサッカーが大好きな1年の築地育です。ぐんぐん育つ“つきじいく”で覚えていただけると嬉しいです。初めてのアジョ日記ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。

ア女でサッカーができる!合格発表がされたその日からドキドキとワクワクで胸をいっぱいにして、新天地での生活を迎えました。そんな明るい気持ちが続いたのもほんの数週間。「静岡に帰りたい。」そんな想いがなによりも強くなってしまいました。ア女にきての数ヶ月間で生活面においても、精神面においても私がどれだけ家族に支えてもらっていたのか、分かってはいるつもりでしたが、今痛いほどに実感しています。初めて親元を離れ、東京での生活。電車に揺られているとき、1人でご飯を食べているとき、誰もいない静かな部屋に帰ってきたとき、心にぽっかり穴が空いてしまったような気がしました。まだ入部して3ヶ月でその辛さから大好きなサッカーまでも投げ出して逃げたくなりました。私は、母に電話をしました。ただ泣きじゃくるだけの私に母がこんなことを言ってくれました。「そんなに苦しんでサッカーをして欲しくない。嫌なら、やめて帰ってきていいよ。」優しい言葉に首を縦に振りかけましたが、この言葉が私自身のア女へ来る前の決意を思い出させてくれました。私が初めて自分の強い意思を持って、多くの人の支えを受けながらも自分の力で掴み取った土俵。それが「ア女」です。入部したすぎて受験の合格発表までの1週間、大好きな母の料理も喉を通らなかった。それが「ア女」です。いえ、それは「私」でした。家に帰りたいから、寂しいからそんな理由で手放せるチャンスではない。私にとって、大好きなサッカーを続けられる最高の環境だと確信したから、ここに来るために努力してきました。静岡に帰りたい。という話が長くなってしまいましたが、私が4年間弱い自分から逃げ出すことなく、人として選手として成長する決意表明を、見守ってくださる皆さんにするために描かせていただきました。

話は変わりますが、私がなぜサッカーを愛するのか。それは、繋がりを作ってくれるスポーツだからです。
サッカーを始めてから、私は努力することが嫌いで嫌いで仕方ありませんでした。兄と練習をするときは、できないことを繰り返しやるつまらなさに、グランドの隅でしゃがみ込み頬杖をついて、華麗にドリブルをこなす兄を睨んでいました。そんな私を変えてくれたのは、小学校6年生のときに入ったサッカーチームでの出会いです。足元を磨き上げた同年代の選手たちが、華麗に相手をかわし何本もパスを繋ぎ、観ている人も楽しめる、そんなサッカーをしていました。その中に女の子が1人。男の子に劣らないプレーする彼女を見て、私は焦りを感じました。これまで自分がどれだけ手を抜いてきたのか身をもって体感したと同時に、彼女みたいにボールを扱いたい!と強く思わせてくれました。その衝撃が努力すること、できることが増えることのなんとも言えない楽しさを知っていくきっかけになりました。彼女と同じチームになってから今日までそしてこれからも、私の親友であり良きライバルとして、彼女の存在が私の支えとなっています。彼女との繋がりがあったから、今の私があります。サッカーが私に与えてくれた繋がりは、これだけではありません。私がサッカーを始めたのは、5歳のときアメリカにいるときでした。私は、父の仕事の関係でアメリカにいました。言葉が通じない中でも、サッカーをしているときだけは、ボールを通して周りの友達と積極的に関わることができていました。これも、言葉の壁を超えた繋がりでした。また、私のサッカー人生では、どんな時でも私を支えてくれた家族、これまで同じピッチで戦ってきた仲間や対戦してきたライバルたち、そして指導してくださった監督やコーチ、声援をくれる方々、大会運営などの見えないところでも、たくさんの人と繋がりを作ることができました。他にも、数えきれない程の繋がりを作らせてもらっています。これらの繋がりは、これからもどんどん強く広くなっていくものだと思います。私は、この繋がりがあるからこそ生活することができて、サッカーができていることを忘れずに過ごしていきます。
今年のア女のミッションの一つである「感謝」。私は、サッカーで作ることのできた繋がりを活かして、これを体現していきます。すでにスタートを切ったア女での4年間ですが、これまでたくさんもらったパワーを今度は、少しずつ私自身が発信していきたいと思います。私の泥臭く、ガッツあるプレーで、観て下さっている方に少しでもいい影響を与えることができ、新たな繋がりを作ることができれば幸いです。サッカーができることに感謝。繋がりに感謝。母の手料理がクール便で届くことに感謝。

ーーーーーーーーーー
以上です。
明日もお楽しみに。

津田