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30周年企画『今思っていること』並木千夏

こんばんは!
本日担当するのはこちら

このご時世の中、ありがたいことに4月から関東リーグが5月から関カレが開幕された。
6月25日の時点で私たちは関カレ、関東リーグどちらも全勝していた。
結果から見たら今年も早稲田は強い、調子が良いと感じるだろう。
しかし関カレ第9節帝京平成戦で今年初めて勝ち切ることができなかった。

今まで戦ってきた中で簡単な試合は1試合もなかった。
相手の戦術に苦しめられた試合、先制された試合、ギリギリで同点にされた試合。1分1秒も気を緩めることのできない緊張感のある試合。
その試合が毎週末連日あり、それを戦い抜く体力、精神など振り返ると同じキツさの試合はなかった。
それでも試合中の戦術の変更にスムーズに対応できた。追い込まれても最後で勝ちをもぎ取ってきた。
それはどの試合もひとりひとりが実力を発揮し全力を出し切ったからこそ得られた結果であり、全員で掴み取ってきた勝利であると私は思う。

今まで勝ち続けてきた要因として、試合に出る選手だけでなく、私は試合に出ていない人が勝利という結果を導いてきたと感じている。
相手を想定したシミュレーションを踏まえて試合に挑めることや、自分の課題と向き合い日々の練習に食らいつこうとすること。色んな感情を持っていたとしてもどんな状況でも外から声が途絶えないこと。思い返すと他にも言い切れないほど、試合に出ていない人のひとりひとりの行動がピッチに立つ人の力となり、実力以上の力を引き出し、チームの総力で勝利を手繰り寄せていた。

私は帝平戦、怪我のため第四審判を務めていた。
今までピッチで戦ってきて見えていなかったが、外からチームを見た時に、戦術や技術云々の前にこのチームの状況では勝てないと正直感じた。
みんなを信じていないというわけではない。
みんなを信じていたからこそそう感じた。

同じ目標に向かっていることを前提として、目の前の試合の勝ちを100とした時に、限りなくその100に近づくように練習や体調管理などを日々積み上げている。試合に出る出ない関係なしに、その積み上げる行動は試合中でも続けていくべきた。ピッチで戦う人もベンチの人もベンチ外の人も全員やることが違えど、その100に近づける最大限の行動をし続けることには変わりないはずだ。

四審をやっていて、声をかけたい衝動を抑えて試合を見ることしかできなかったことが悔しくて仕方がなかった。
本気で勝ちたいからチームが苦しい時に声をかけたいしアドバイスをしたかった。それは目の前の100に近づける行動だと思ったから。本気で勝ちたいから、試合に出ていない人に100に近づける行動をやめてほしくなかった。外から何か力になることができないかと行動を起こして欲しかった。
エゴと言われてしまえばそうかもしれないし、それが絶対に勝利を引き寄せるかと言われたら言い切ることができない。
現状としてどうにかしようと行動したくなるような衝動に駆られないチームであること、ひとりひとりが100への積み上げる行動を最大限していない姿を見て、影響力のない自分自身に情けなくなった。

これから今まで以上に苦しい試合が待っているのは間違いない。そんなことは百も承知。
だからこそ、このままではいけない。
この100に積み上げることをどの立場でもどの状況でも全員ができる、こういったチームが最後の最後で勝利を手繰り寄せるのではないだろうか。

特別なことではなくて、今まで積み上げてきたものの質をさらに高め、そして学年問わず全員が常に100に近づけるためにできることが他にないのかを考えるべきだと思う。
それがチームのためとなり、チーム力へとなる。

だからまず私が毎日ベストを出し続け、行動で姿で示していこうと決めた。

毎週両リーグ戦は続いていくが自分のやるべきことを確実に実行し、ひとつひとつの試合に挑んでいきたい。

そして半年後の自分がこの文を読み返した時に、こんなこともあったな、でもあの時よりも成長したと自信を持って言えるように日々全力を尽くしていく。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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本日は以上です
明日も是非ご覧ください