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30周年企画『バッドマンの挑戦』三谷和華奈

こんばんは
本日もご覧いただきありがとうございます。
本日はこちらの部員が担当します。

本日のア女日記を担当する、2年の三谷和華奈です。

まず、毎日、私たちが生きるために、最前線で立ち向かう医療従事者の皆様をはじめ、ワクチン接種、感染拡大防止にご尽力されている皆様に、この場をお借りして、心から感謝申し上げます。

私は、4月3日の練習試合で、「顔面多発骨折」という大怪我をし、現在、フェイスガードを装着して練習をしています。ちなみに、チームメイトには「バッドマン」と呼ばれています(笑)この怪我を通して、私が「感謝」「挑戦」する理由を、改めて考えることができました。受傷から現在に至るまでの約2ヶ月間を振り返りながら、想いを文字にしていきたいと思います。自分のことばかり語って見苦しいかもしれません。拙い文章ですが、温かい心で読んでいただけたら嬉しいです!

怪我をしたのは、アウェイで行われた練習試合でした。後半キックオフの笛と同時に蹴られたボールを、ヘディングで競ろうとした瞬間、相手の頭と私の顔が激しくぶつかりました。激痛が走り、鼻と口から大量に出血し、救急車で病院に運ばれました。鏡で自分の顔を見た時、右側半分の顔が青く腫れ上がり、原型を留めていなかったため、別人に見えました。翌週の月曜日、母と大きな病院に行き「顔面多発骨折」と診断され、その日に入院しました。そして、4月7日に10時間にも及ぶ手術をしました。手術痕も全くわからないほど綺麗で、脳にも異常がなく一安心、と思いきや、今度は、退院後の不安が込み上げてきました。手術は無事に成功したものの、体重が5キロも落ちてしまう、筋トレで鍛えた体が細くなるなど、体の衰えが目に見えて分かりました。また、体力・筋力を戻すために、リハビリのメニューを人より何倍もこなさなければならないことがわかっていたので、退院が待ち遠しくなかったです。別の苦しさが始まることから逃げたかったです。それに、退院しても以前の自分の状態に戻すことはできるのか、戻せたとしてもプレースタイルを変えなければいけないのか、じゃあどんなリハビリをすれば良いのか…そうです、私は極度のネガティブ人間なのです(笑)その時は何を目標にすれば良いのか、明確でなかったため、何から手をつければいいのか分からない状態でした。痛みに耐えながら、淡々と過ごす日々が続きました。

そんなある日、テレビ電話で一週間ぶりにア女の仲間と話しました。毎日一緒に練習していたので、半年ぶりに顔を合わせたような感覚でした。10分程度の会話でしたが、一緒にサッカーがしたい、頑張っているのは私だけではない、自分にも仲間にも負けていられない、そんな前向きな気持ちになれました。それと同時に、ア女が自分にとって大きな存在であることに気づきました。
退院した翌日、ア女の活動に合流することにしました。仲間の顔を見た時、泣きそうになりました。恥ずかしいので泣くのを我慢しました。理由ははっきりしないのですが、なぜかみんなとハグしたい気分でした(笑)私の「ただいま」に対して、笑顔で「おかえり」「無事でよかった」と返してくれる仲間と再会し、帰ってきてよかった、と心から思えました。中には顔がぐしゃぐしゃになるくらい泣いている同期もいました。誰とは言いませんが(笑)抱えている不安は一つずつ無くせばいい、なんとかなる。ア女の仲間は、私のネガティブな気持ちをポジティブにしてくれる大切な存在です。

今回の怪我で、数え切れないほどの人に支えられました。サッカーを通してできた仲間、ア女のみんな、たくさんの暖かい言葉をありがとう。福田監督をはじめとするスタッフの方々、ご心配をおかけしました。手術に携わってくれた病院の教授・先生・看護師の皆様にも深く御礼を申し上げます。そして、家族。改めて家族の偉大さを痛感しました。これからは大怪我しない程度に頑張ります。他にも感謝を伝えたい人がたくさんいます。
これから私は、この「感謝」の気持ちをピッチ上で表現します。「感謝」の気持ちを原動力に、躍動します。以前までできていたプレーができないことで、葛藤し、苦悩することもあると思います。正直、すでにしています(笑)でも、それも新鮮でサッカーをしているからこそ経験できることです。サッカーができる喜びをかみしめ、素晴らしい環境・仲間がいることに「感謝」し、新しいことに「挑戦」し続けます。

チームのピンチを救える「ア女のバッドマン」になること、これが今の私の目標です。

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以上です
明日もお楽しみに