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4年生の想い『ありがとう!!!』關陽南子

お久しぶりです。
はじめましてかもしれません。
早稲田大学ア式蹴球部女子4年14番、関陽南子(せきひなこ)です。
せきひなこという語感が良いので(自画自賛)、あだ名はせきひなこになりやすいです。(嘘です。ごく一部からはそう呼ばれています。)

さてそんなどうでもいい話は置いておいて、本題に入ります。
(読みやすい短い文章を目指すはずが、先行き不安ですね)
遂にこのときがやってきました。毎年恒例になった「四年生の想い」を書くときが。

ずっと待ち遠しいと思っていたような、それでいてまだ来ないでと願っていたような、そんな不思議な感覚を覚えながら文章を綴っています。

早稲田大学ア式蹴球部女子の部員として最後になるであろうこの発信を、一体誰に向けて、何のために書こうか。やっぱり、“四年生の想い”ということなので、身勝手にわたし自身の“想い”とやらを書いてみたいな。
もし良かったら、わたしのココロノナカを、ちょっと覗いてみてください。

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常に、今できることに集中して全力を尽くす

そうやって過ごしてきた4年間はあっという間で、
目の前のことに毎回集中しすぎて過去のことはすっかりさっぱり忘れてしまっていることが多い。
思い出すのは苦手だけれど、立ち止まらなきゃ思い出せないからこそ、どんな気持ちで何をしてきたんだろうって時々振り返る。
3年間を秒で振り返ります。
1年生、必死。2年生、楽しい。3年生、チーム。
一回長く書いたけど、5ページくらいいったので消しました。(盛ってます)
気になった人はせきまでどうぞ。

そして4年生、
―是が非で
今までで一番自分の中のいろんな感情と出会った1年。わたしってこんなに感情的な人間なんや!と気づいた年でもある。
これまで理性が勝っていた感情や欲望に対して、ぼろが出てしまうことも。
涙が止まらない帰り道はもうお決まりで、正直諦めたくなった日もあったけど
そのたびにグッとこらえて、「でもやっぱり」って思ってきた。

でもやっぱり、最後は全員で戦って、全員で勝って、日本一の景色が見たい。

結局思うのはいつもそれだったな。ありきたりだけど、原点にして頂点。
毎年思っていることだ(と思っていた)けれど、勝利よりもみんなの幸せとか楽しさとか感情とかいろんなうずまくものを大切にしていたところがあった。
是が非でも叶えたいって正直4年目で初めて思えた気がする。
そんな日本一を懸けた戦いまで、もう1週間を切ったのか。
4年間ってものすごく長いけど、ものすごく早いな。
みんなのサッカーを楽しむ姿が大好きで、なんなら自分がサッカーする事よりも好きかもしれない。いや、本音を言えばやっぱり一緒に楽しみたいけど。
あと少し、楽しんで挑み越えていこうね。

わたしの4年間はもしかしたら、
誰の胸にも刻まれなかったかもしれない。
誰も、興味なんかなかったかもしれない。
でもやっぱり、
ア女に入ってたくさんの人と出会い、何気ない日常を過ごした日々や、
日本一を目指して、自分に、チームに、サッカーに向き合い続けたこと、
いろんな価値観や感情、考え方に触れ、より深みのある人間になれた(と思っている)こと、
そのぜんぶが、わたしにとってかけがえのないものになっている。

そう思えるのは、支えてくれる家族や仲間、4年間で関わってくれたすべての人たちがいたからです。本当にありがとうございます。

お母さん、お父さん、
わたしの無謀な挑戦の後押しをしてくれてありがとう。ふたりのおかげで、私はかけがえのない仲間と出会い、かけがえのない思い出をつくることができました。
この4年間は、なかなかピッチで活躍する姿を見せられなくてごめん。
わたしは最後まで戦い続けます。サッカー人生14年間の感謝を込めて。

後輩のみんな
みんなの可愛く頼もしい姿にいつも励まされていて、すっごい良い後輩を持ったなって心の底から思います。
みんないつもありがとう。
このチームで戦える最後の大会。わたしたちのために戦って!とは言いません。
どんな気持ちも受け入れるから、最後まで挑戦し続けて楽しみ続けてほしい。
最後は絶対笑って終わろう。

最後の最後に同期たち
いつもシンプルで周りを導いてくれる、人のためにチームのために“行動”ができる人
一見人に興味なさそうなのに、仲間思いで“熱い”ハートを持っている人
いろんな人やいろんな価値観を“受け入れる”能力に長けていて、尚且つ自分を持っている人
どんなときでも笑顔を絶やさず、高すぎる“包容力”で包み込んでくれる人
はっきりしていて、真っ直ぐで、貪欲だからこそ、“信頼”と知識と経験を積み上げてきた人
負けず嫌いで“責任感”が強すぎるが故に、見えないところでも頑張りすぎちゃう人
人を楽しませる力があり、些細なことにも気が付ける、学年問わず“愛”される人
人の“心”の動きを敏感に感じ取れる、独自の雰囲気で気づきを与えてくれる人
人のことにも自分のことにも真っ直ぐ向き合える、“賢く”、優しい、心の底から信頼している人
みんなとだから、みんながいたから、ここまでやってくることができました。
誰に何を言われようと、わたしはあなたたちのことが大好きで、心の底から感謝しています。

チームを勝たせるプレーでチームを引っ張ることはできない。
でもやっぱり、自分が今の環境でできることをやり続けるしかない。目の前にあるのはいつも、「やる」か「やらない」かだ。
みんなと勝ちたい。全員で少しでも長く続けたい。
わたしの中にある“インカレに懸ける想い”はこんな感じかな。

最後まで読んでくださりありがとうございます。
ア女らしさ全開で一戦一戦戦い抜きますので、どうか最後まで応援よろしくお願いします。
すべての人に感謝を込めて。

―いざ行こう さぁ、ハッピーエンドよ そこで待っていろ!

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本気のサッカーはやらないはずだった
でもやっぱりサッカーが好きで
自分がどうなりたいかを考えたとき
ア女だと確信した

何度涙を流しても
何度諦めたくなっても
1日も手を抜かなかった

彼女のその姿は
同じ悩みを抱える選手の希望となり、
努力し続けた彼女の4年間は
私たちの胸に深く刻まれている

「皆」で日本一を獲りたいから

彼女は最後まで走り続ける

大森