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4年生の想い『私が肉まんのようなホヤホヤ感でできるようになったこと』渡邊奈美

本日の担当は#12 渡邊奈美です!

おはようございます。こんにちは。こんばんは。渡邊奈美です。
最後の集大成となる大切な文章だから、何を書こうか悩みに悩みました。
自分のこと?最近気づいたこと?今までの振り返り?4年間は長かったし、色々ありすぎて本当に何を書こうか迷いに迷ってテーマが決まるまでたくさんの時間をかけました。
しかし、テーマが決まり、締切も過ぎませんでした。
その時点で120点満点の文章間違いなしということで、ちょっと長すぎると思いますが、私の文章を読んでいただけたら幸いです。

4年間のア女生活を振り返ってみると、やっぱり本当にたくさんの成長と気づきを得ることができたと思います。
それがア女生活の中で1番の出来事だと思いました。
なので、私が直近で気づいた、一つの当たり前について話そうと思います。

私は1年浪人してア女に入りました。
ただ純粋に「サッカーを誰よりも上手くなりたい」という気持ちがあって、単純に「1番強い場所に入れば1番上手くなれる。勉強もできるし最強の早稲田に入れば最強!だから絶対早稲田!!早稲田しかない!!」とあまり深く考えずに決めました。

しかし、現実はそんな甘くなかったです。
そんな簡単に上手くはならないし、強い場所に入ったからって上手くなるわけじゃない。
サッカーだけじゃなく、人としても未熟すぎた私はサッカーでも日常でも周りには迷惑かけるし何にもついていけなくて、泣きながらもう辞めたいと相談したこともあります。

努力してもそれが結果に結びつかなくて、もう行くのも辛くなった時は、行くことが目標になってたりしたときもありました。
「こんな辛い中、行くだけですごい」とたくさん自分を褒めてなんとか毎日を過ごしたりしました。

それでも、どんなに辛くても辞めたくなっても、辞めずにここまで続けてきたから成長出来たこと、気づけたことがたくさんあったなと今は思います。
それこそ、続けることの大切さだったり、受け身じゃなくて能動的に自分から動くこと、前日から準備すること、失敗したり落ち込んだ時の切り替え方だったり、物事の考え方、頑張り方、サッカーの奥深さ、日々の積み重ねの大切さ、チームを一つにすることの大変さとか本当に色んなことを気づいて心から理解することができました。
今もできてないところもあるから、まだわかりきってないのかな?とか思うこともありますが、でもそれでも本当に多くのことを気づいて学んで成長することができたなと思います。

このように、たくさんの成長があった中で、特に最近肉まんのようなホヤホヤ感でできるようになった、大切さを身に染みて感じたことを発表しようと思います。

それは、周りへの声かけです。

声出しなんて4年生であれば当たり前にできるべきだし、なんなら1年生でもできることです。
今さらできるようになったのかよ、今さら大切さをわかったのかよってくらいのことです。
しかし、私はできていませんでした。
極度の人見知りだったし、全然ア女の人と話せなかったし、自分は下手だから言うことなんて意味ないって考えたり、間違えてるって思ったりしてあまり言えませんでした。
自信もなかったし、言える人が言った方がいい、上手い人が言うのが1番いいと思ったりしました。

でも、そんなことはなかったです。
どんな立場でも声は出せるものでした。
自分がナイスだなって思ったらナイスって言えばいいし、難しかったら、無理に指摘とか難しいことは言わなくていい、よかったよとか本当に簡単なことでもいい、それだけでも全然違うし、それなら誰でもできることでした。
それをすれば、言われた人は嬉しいし、喜んでくれたら自分も嬉しい、そしてチームの雰囲気も良くなるwin-win-winの関係なんだ、だからそういう性格じゃないしとか、普段声出さないしとか、仲良くないしとか、立場が下だしとか、そういうのは本当に言い訳に過ぎなくて、誰でもやれるのにやらないのは本当にもったいなくて、絶対にやった方がいい、普段兄弟とか友達と話す時より少し大きな声で言うだけでいい、それは声が出せるんだから、しゃべれるんだから誰でもできる、というようなことに気づくことができました。
うん。いい気づき。

なんで身に染みてわかったのかというと、それは怪我のおかげです。
私は左膝の前十字靭帯を断裂しました。
もう引退までにサッカーはできないことがわかったときも、もうサッカーは辞めようかなと思ったりもしました。
しかし、私もうそんなことではへこたれないほど強くなりました。
すぐに切り替えて、最後ア女に居てできることは何かと考えました。
声出すくらいしかないなと思ったので、以前より声を出すようになりました。

それでも最初からそんな声を出せたわけではありません。
あるとき、同期で久々の話し合いをしました。
その時、私は同期に対して「あんまり声出してないよね」と正直に思ってることを伝えました。
そしたら、「じゃあなみはどんだけ出してるの?」と言い返されました。
たしかに。私は人に言えるほど私は声を出していませんでした。
そこから、より意識して声を出すようにしました。
試合中、声を絶やさないくらい声を出すようしました。
そうやって声を出すことで、直接的ではないけど、力になっている感覚がしました。
それに加えて、同期で協力して声を出すことで、雰囲気が良くなった気がしました。
声の力はすごい大切なんだとより深くわかりました。
そうやって声を出すことで、普通に声を出せるようにもなりました。

声出すのが大切だなんて、そんなの当たり前だよって思うかもしれない。
サッカーには声が必須なのに何言ってんだ!て思うかもしれない。
でも、自分では大きな大きな気づきで、全然話せなかった自分からしたらもう普通に練習中に、試合中に声を出してるのがすごいすごい成長なわけで、こんなことできたんだって自分でも思うくらいすごいことで、こんな風になれたのは本当にア女のおかげだなって感謝してます。

こんな感じで、ア女では自分でも驚くくらいの成長をすることができました。
いつも助けてくれたり、受け入れてくれてるア女のみんなには本当に感謝してるし、同期は特に本当に以上に本当に感謝してます。
自分的にはもうみんなと話せるだけで幸せというか、現実でこんなに居心地のいい場所になると思ってなかったからびっくりというか、続けてきてよかったなと最近はつくづく思います。
本当にいつもみんなありがとうございます!!!!!!

最近はア女の一員って感じがすごくします。
このチームが好きだし、このチームで勝ちたいし、できる120%を全力でこのチームのために動こうって思います。
なので、最後のア女生活、誰一人として欠けることなく、ア女一人一人がこのチームでよかったと思えるように、私は私のできることを最後まで日々更新しながら、全力120%で戦います。
自分でもできることがあるんだから、みんなも絶対大丈夫!
みんなでそれぞれの立場で戦い抜こう。

みんなならできる!!!!

さあ行こう。

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人は言う
「神は乗り越えられる試練しか与えない」
と。
本当にそうだろうか
そうだとしたら
彼女が与えられた最後の試練は
あまりにも残酷だ

レベルの高い仲間に囲まれながらも
「インカレのピッチに立つ」
強くその想いを持ち
人一倍努力を重ねる
彼女の膝を神は壊したのだから

しかし彼女は
この試練を乗り越えようと
すぐに歩み始める

前が見えないリハビリ
自分も辛いはずなのに
仲間を褒め
チームを明るくするために
声を出し続けた

彼女は最後まで
全力で伝えてくれるだろう
全員で日本一を獲るために

大森