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4年生の想い『Glorious Days』髙橋雛

今日の担当は#10 髙橋雛です!

いよいよ私たちの番が来たかと感慨深い。
時は無口な旅人…
勝手に進み過ぎている違和感を、改めて抱く。
「早稲田大学ア式蹴球部女子・髙橋雛」としての集大成をここに迎えられることに、多くの方々への感謝が湧いてくる。

「窮地に立たされた時こそ、真価が問われる」

逆境を受け入れ打開し咀嚼し前に出るチカラ。
そんな真価を発揮出来る人間に私はなりたい。
これが、私が目指す人間像、選手像である。
その理想を思い、求め、考え、もがいてきた。

この4年間に思いを馳せれば、真価が問われる瞬間は数知れない。
壁にぶつかる度、シャボン玉のごとくもろくも弾けてしまう自分の弱さを感じ、理想には程遠いなと悲観する。
苦しみが深い時ほど、踏み出す一歩に時間が伴うものだ。
何を選び、何を捨て、自分をいかに信じて行動し続けられるか。
こんな経験は山ほどあった。

そんな時、愛犬が、帰ってくる家族にオヤツを無限にねだる。そしてお座りし、ひたすら待つ。ふとその貪欲さに、自分に無いものがあると気づく。
トイレのカズ日めくりカレンダーの言葉に、今の自分のことだと気づく。
テレビで頑張る子どもの姿。
イヤホンから入る歌詞。
横断歩道で渡りきれない老人を助ける親切さ。

普段の見過ごしてしまいそうな身近なことに「ハッ」と学ばされ、諭され、いつの間にか前を向き、一歩踏み出せる。
打開できるヒントは何気に身近に隠れていた。

“チームが苦しい時こそ、点を決める”
“チームが苦しい時こそ、自分が1番闘う”

その課題が、この4年生になって付き纏った。
それが出来て初めてホンモノの10番と言えるから。
自分にプレッシャーをかけて、追いかけてきた。
たかが髙橋雛、されど髙橋雛だと…
そんな時、もっと俯瞰して見れば、やはり自分の発奮材料はア女のみんなの存在そのものにあった。
励まし鼓舞し、競創し合える仲間が、私の真価を押し出す手助けをしてくれた。
それが何よりの恩恵であったことに今気づく。
だからみんなには感謝しきれない。いつもありがとう。

チームとしてのこの1年間も、7戦連続公式戦延期、怪我人続出、公式戦連敗など、たくさんの窮地に立たされてきた。
しかし、どんな時にでも、私たちはそれぞれの立場で今やるべきことを見出し、前を向き行動し続けた。
先が見えない暗闇の中でも、地に足をつけ、歩みを止めなかった。

不器用ながら、どんな時もチームのためにアクションし続けた同期、
私たちに足りないものを気づかせてくれ、補ってくれた後輩達、
手を差し伸べてくれたスタッフがいたから。

だからこそ、胸を張って言える。

「ア女の“真価”は発揮出来ている。“進化”出来ている」と。

我ら4年のインカレはこれで最後。
親愛なる最高の仲間と有終の美を勝利で飾る。

2023年1月6日、西が丘で最後に笑うのはア女だ。

さぁ、行こう!

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“外柔内剛”
この言葉がとても似合う彼女。
ア女の10番として迎えたラストシーズンは、
今までにない苦難の連続だった。

何度もプレッシャーに押し潰されそうになろうとも、
どれだけ責任が重くのしかかろうとも、
どんなに襲いかかる葛藤が行く手を阻もうとも、
彼女は、悩み、もがきながらも
さらなる高みを目指し、
決して自分とそして仲間と向き合うことを
やめようとはしなかった

チームの為に
走り続けてきた
向き合い続けてきた
そんな彼女のプレーが、言葉が、行動が、
次第に私たちを動かし、
ア女をより一層強く恐いものにした

誰よりもア女を思い、
闘志に満ち溢れた彼女のプレーは
必ずア女を『連覇』へと導く道標となるだろう
その姿を見逃すな

澤田・黒澤