diary-women

『ココロノウチ』3年 田頭花菜

本日の担当は、3年田頭花菜です。

いつでもチームの勝利のために、冷静な分析と気迫溢れるプレーをする彼女。高いチーム目標と自分の心とのギャップに苦しみ、悩みもがいて見つかったサッカーをやる意味。3年目にして気付いた彼女のココロノウチとは…。
是非ご覧ください👀

——————————————————————————————

昨シーズンが終わったオフ期間。
サッカーがない日常が楽しかった。ラクだった。
1ヶ月がとても短く感じた。

なぜか。

プレーでミスする自分に腹立つこともない。
どこも怪我しないし、痛くもならない。
メンバー争いとかのストレスもない。

自分自身の心の中で、サッカーが占めている割合の高さを感じた。

でもとりあえず、自主練はしていた。モチベーションがない中で、こなしていた自主練。シーズンが始まる日にちは決まっていたから、そこに合わせて。
振り返って全く意味のないものだったなと感じる。

シーズンが始まった。試合に出てたとしてもなんか楽しくない。出れなくても、心の底から悔しくない。3年生という立場で何もしていない自分への苛立ち、ア女が掲げる簡単でない目標に対する自分の心とのギャップがしんどい。
そんな状況が続いた。
モチベーションが上下することは今までのサッカー人生で時々あったが、ここまで下に居続けたのは初めてだった。

大学でサッカーを終わりにする。これは2年の頃から思っていたことであり、大学で後悔なくやり切れれば良いやと。でも決め切った瞬間に目標が無くなった気がして、とにかくやる気が出なかった。

就職活動をしていく中で取り組む、自己分析というやつに出会う。

なぜサッカーをやってるのか考えさせられる。
何をやりがいにプレーを続けているのか。

今シーズン心の底から嬉しかった、喜べた試合があったことを思い出す。関東リーグのVONDS戦。
スカウティングの担当で、相手チームの試合映像を見た。格上だと思った。技術も、戦術も、自分達を上回ってるなと率直に感じた。
リスペクトしすぎるのは良くないが、試合内容を振り返ってもそうだったと言える。
自分達が打ったシュート数は試合を通してPKのみ。打たれたシュート数は体感15本以上。相手にボールを支配され、ほぼ自陣で試合をしていたが、1-0で勝利した。

全員でめちゃくちゃ耐えた分、めちゃくちゃ嬉しかった。

翌日に関カレがあったから、少ないメンバーで戦った。守備の時間が長くなることは予想していたし、DFの1人として無失点に抑えることが勝つためには必要だった。

振り返って思う。
組織にとって自身が欠かせない存在として活躍を期待された時に最もやりがいを感じる人間だということを。

その自信がある時に、結果が出た時に、やりがいを感じる。

自己分析をして分かった自分という存在。
新たに気づけた自分。全然知らない、まだ分からない自分の方が多い。

何をやりがいにプレーしているかは分かったが、これがサッカーをやっている理由になるのか分からない。
どの答えもピンとこないけど、サッカーを続けていることで、確実に自分という人間に深みが出せるとは思う。社会に出てから武器になるものが見つかると思う。

そして、キャリアプランシートを書く機会があった。
85歳まで生きると仮定し、再来年の23歳から働くと考えると37年間を社会人。残りの25年は老後生活。そう考えると、今という時間が尊い。
学生生活がどれだけ貴重か。その貴重な時間をサッカーに費やしている。だからこそ、絶対に意味のあるものにしたい。しなければ。
正直、気づいたのは遅い。あと1年半しかない。いや、1年半もある。今シーズンだけでいえば、あと5ヶ月しかない。いや、5ヶ月もある。

まだ知らない自分に、期待をしてみる。

——————————————————————————————

以上です。
明日もお楽しみに!
阪本