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『没頭』2年 小林舞美

本日の担当は、2年小林舞美です!

粘り強く身体を張った守備が魅力の彼女。
ある言葉をきっかけに
「没頭」することで辿り着いた新しい彼女の思考回路とは…

是非ご覧ください!


「ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。」

この言葉を聞いた時、なぜかすごく腑に落ちた。これは、オードリー若林さんの著書に書かれていた言葉である。私はこの著書を読んだわけではない。それどころか、どこでこの言葉を聞いたのかもあまり覚えていないが、やけに印象に残ったことだけは覚えている。

ネガティブ思考に陥ったとき、ネガティブな自分が嫌いになり、ポジティブな周りの人をみてしんどくなる。友人や家族に相談しても、励ましの言葉には苛立ち、ただ共感してもらいたいと思う。共感してもらっても結局虚しさを抱く。そんなわがままな自分がさらに嫌いになる。こうやって負のループに陥るのが私の得意技。

そして、どうにかこのモヤモヤを解決しようと、「私の人生は一体なんなのか」とかいう壮大な問いを掲げて自分と同じ境遇の人はいないかネットで検索したり、自己啓発本を読みだしたりする。これが、私の20年間の人生で磨き上げられたネガティブ行動の一連の流れである。

そしてどの本にも、コメントにも、アドバイスにもだいたい出てくるのが、「その状況をいかにして楽しむかが大事。嫌なことを、どうやったら楽しんで取り組むことができるかを考えるべき。」といった内容である。確かに、その通り。メンタルが安定している今、その言葉を聞けばもっともな意見であることが理解できる。しかし、ダメになっている時はこの言葉が全く響かない。「楽しくないことを楽しめなんて無理すぎる。それができたら苦労しない。」と言い訳ばかりが出てくる。そんな時に冒頭に紹介した言葉に出会った。

楽しむのではなく、何かに没頭すればいいのか。それに気づいた瞬間、思考回路が一気に広がった気がした。無理やりポジティブにならなければいけないと思うから、抵抗感があるのであって、最初からああ今はそういう時なのかと割り切って他の没頭できることに時間を費やせば良い。そうすれば勝手にモヤモヤが消えていく。魔法のように一気に全てが解決する訳ではないが、同じことを堂々巡りで考えているときよりも確実に前へ進んでいる感覚があった。

それから私は、本を読むにしてもネガティブを解決しようとするのではなく、物語の世界観や伝えたいことに注目して読むようにした。授業や日常で少しでもいいなと思ったものは、純粋な好奇心のまま調べてみることにした。同期や先輩、後輩との会話も余計なことは考えずに、多少変なことを言っていてもいいと思って話すようにした。そうすると自然と現実に没頭できた。没頭していると、つまらなかった日常が、あんなに嫌だった生活が、なんだか楽しく感じてきた。これこそが、自己啓発やアドバイスにたくさん出てきた「その状況を楽しむ」ことの正体なのではないだろうか。

「楽しむ」では、伝わらなかった意味が「没頭」だとすっと受け入れることができた。

とても回りくどい思考回路で、読みにくい文章になってしまったかもしれない。また、今回たどり着いた考えが明日には違う考えになっているかもしれない。もしかしたら、この日記も数日後に読んだらなにを言っているんだ自分って、思うかもしれない。
しかし、私にはその日その日の結論があって、考えが変わるというのは日々考えている証であり決して悪いことではないと思っている。

いろんな考えを持つ人が集まるア女という環境で、日々考え、考えることに没頭し、楽しめるように過ごしたいと思う。


以上です。

明日もお楽しみに!

澤田