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『私を突き動かすもの 』2年 阪本環

本日の担当は、2年阪本環です!

寡黙に努力を続けている彼女が、ア女での生活を振り返り自身の率直な想いを綴った。
苦悩や葛藤を抱えながらも、それらを乗り越えるために向き合っている彼女を突き動かすものとは…

是非ご覧ください!


7月7日。西が丘で男女合同開催の早慶戦を初めて経験した。早慶両校の学生たちによる応援、関カレや皇后杯とも違う早慶戦独特の雰囲気、自分たちで創り上げた舞台で自分たちがサッカーをする凄さ。今年、早慶戦の運営に深く携わったわけではなかったが、1日を通して本当に楽しかったし、早稲田に入ってよかった、ア女に入ってよかったと心から感じた。チームが勝つために全力を尽くせた。そしてそれと同時に、今度はピッチ上であの雰囲気を体感したいと強く思った。

ア女1年目の苦悩と葛藤

しかし恥ずかしながら、こんなにチームについて考えるようになったのは今季に入ってからである。昨年は、このようなことについて考える余裕もなければ、もっと自己中心的な考え方で幼かったと我ながら思う。

高校でなんとなくサッカーをやりきれなかった感じがあり、まだまだ成長の余地があると思い勇気を出してア女の門を叩いた4月。大学はサッカーを続けないという選択もあったが、やはりサッカーが好きという気持ちとア女の一員になってみたいという憧れから、ア女でサッカーをすることに決めた。これまでの部員のnoteを読んでもらえばわかると思うが、ア女にはさまざまなバックグラウンドを持った人が全国から集まる。サッカーの実力も違うし、性格も違う。みんな一人一人強い個性を持っていて、自分にはないものを持っていて、本当に尊敬している。

そんなみんなに共通するのは、サッカーに対し全力で、自分と向き合いひたむきに努力できることだと思う。言葉にするのは簡単だが、これを高い水準で毎日やっているのがア女では普通のこと。

にもかかわらず、昨年の私はその基準での努力をできていなかった。当然スタートラインも前を行くみんなに追いつくはずがなかった。横に並ぶどころか、どんどん離され取り残され、気づいた時にはチームとの隔絶感を感じてしまうようになった。なんとなく練習に臨むから、自分のプレーがうまく行くはずもなく、チームメイトに厳しく言われて勝手に萎縮し、そんな状態だからプレーに迷いが出てうまくいかないという負のループに完全に陥ってしまった。

そしていつしか、自分みたいな人はこの組織にいるべきでないと思うようになった。かつては大好きだったはずのサッカーも本当に自分が大好きだったのか疑うようになってしまった。

私を突き動かすもの

「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、何をするにしても内発的な動機づけが継続や成長の近道だとされている。もちろんそれは間違ってはいない。一方で、自分自身の好きや楽しいだけで常に前向きに継続できる人はほんの一握りだと思う。

実際私は、サッカーが好きだが前述のようにサッカーが嫌いになった時期もあった。そんな時、私を支えてくれたのは同期や先輩の存在だ。サッカーが未熟な自分でも見捨てず、寄り添って一緒に頑張ろうと言ってくれる仲間がいる。良いパスを出せた時、良いシュートが決められた時、良い守備ができた時、ナイスと言ってくれる仲間がいる。

私は仲間のために何ができているのだろう。どうしたらチームに貢献できるのだろう。

このチームでもっと勝ちたい。

自分に向き合って何が足りないのか考え、正しく努力しよう。自分という個人の成長がチームのため、仲間のためになると信じて。大好きな仲間が、大好きなサッカーを、もっと大好きにさせてくれる。


以上です。

明日もお楽しみに!

澤田