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『サッカーを続けさせてくれてありがとう』2年 佐藤美海

本日の担当は、2年佐藤美海です!
先月人生2度目の前十字靭帯断裂を経験した彼女。
サッカーを続けるか悩んだ先に彼女が出した答え、そして彼女がみんなに伝えたい想いとは⋯
是非ご覧ください!

2年生はア女日記に何を書けばいいのか難しいなと考えていた。
しかし、不本意ながら書く内容ができてしまった。

本日ア女日記を担当します。2年の佐藤美海です。自分の今の思いを綴った文章です。まとまりがないですが、優しい目で読んでいただけると嬉しいです。

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この先も、ただ漠然とサッカーを続けられるものだと思っていた。

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去年の自分には考えられないほど充実した前期だった。コンスタントに試合に出させてもらえて、点も決めて。先輩方のおかげで伸び伸びプレーできた。

2年生は自分のことを深く考えられる時期。その中で、自分はチームに対して何ができるのか。自分の役割は何なのか。

その答えがまだわからないから、これからその答えを見つけたいと思っていた。

「調子がいい時に怪我をする」
これは、以前学んだはずなのに。

なにがいつもと違ったのか。そんなの考えてもわからない。
ケアも準備も、いつも通りのつもりだった。

セカンドオピニオンで判明した。

2度目の「前十字靭帯断裂」。

あんな簡単に切れてしまうんだ。
逆に、なぜ今まで切れなかったのだろうと思うほど、右膝の靭帯はあっけなく切れた。

病院で診断を受けたとき、シンプルに迷った。

「サッカーを続けるか」

左膝の復帰から1年が経とうとしていた頃に、また同じ怪我。さすがに心が折れた。

「道を変えるなら今かな」と。

でも、すぐに手術のことを考えていた。診断を受けてもグラウンドに行くのが嫌にならなかった。とにかく早くサッカーがしたかった。

「辞める方が辛い」――これが本心だ。

たぶん初めからサッカーを辞めたかったんじゃない。ただ辞める理由を探していただけ。
もう同じ怪我を繰り返すのは、もうこんな想いになるのは、嫌だと思ったから。

それでも、リハビリの辛さより、怪我をする怖さより、サッカーを続けたい理由がたくさんあった。

「こんなんじゃ終われねぇ」という底知れぬ怒りと、
「まだ一緒にサッカーをやりたい人たちがいる」というすごく幸せな理由。
そして、単純に「自分はサッカーが好き」という理由。

こんなの、続けるに決まってる。

それでもやっぱり、サッカーができないのは、外から見ているのは、辛く苦しいと思う。そんなのは当たり前。

怪我をしたのは自分が弱かったから。未熟だったから。
でも、怪我をしてしまったものはしょうがない。もう手術をして靭帯は生まれ変わった。これからどうしていくかは自分次第だ。

「今の自分にできることは何か」
考えて、行動して、積み重ねる。

ポジティブにいこう。

今回の怪我で思ったことは、

「人生楽しい」ってこと。

ついこの間まで普通に動いてた膝が今は動かない。この間まで練習に行けていたのに今日は行けない。

そんな変化に直面して、人生は明日が保証されていないんだな、と深いことを考えた。でも同時に、「明日が保証されない人生って楽しいな」と思ってしまった。

そしてこう思えるのは、すぐに手術をさせてもらえる環境があったり、サッカーを続けたい理由となってくれる人たちがいたり。
本当に周りの支えがあるからこそだと心から感じている。

サッカーを続けさせてくれてありがとう。

そしてこれから頑張ることは、

「もう周りの人を悲しませない」ってこと。

診断を受けた日に我慢をしていたけど、家に帰ったら涙が止まらなくなった。入院前日も同期の前で大号泣した。

でも、自分には一緒に泣いてくれる家族がいる。仲間がいる。
自分は本当に幸せ者だ。そして、そんな人たちのことが大好きだ。

だからこそ、もう悲しませたくない。
自分が周りを笑顔にする。

だからサッカーを続けるし、人生を楽しもうと思う。

綺麗事だと思う人もいるかもしれない。
でも、言葉にすることに意味がある。やろうとすることに意味がある。

できるまでやればできるから。

自分が周りを笑顔にする。

強く、逞しくなって帰ってきます。


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以上です。
明日もお楽しみに!
田村