本日の担当は、3年田村亜沙美です!
ア女の守護神としてチームを鼓舞し、勝利に導く彼女。
そんな彼女の内に秘めていたある想いとは…
ぜひ最後までご覧ください!
私はなぜサッカーを続けているのか
本日のア女日記を担当します。3年田村亜沙美です。
大学卒業後の進路を決める大事な時期だからこそ、自分自身と向き合い、今の考えを言葉にしてみました。
拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
私は昔から「好き」という感情がよくわかりません。
昔から多趣味で、やりたいことはそれなりにある人間でした。水泳、書道とサッカー以外の習い事をしていたり、趣味程度ですが、手芸系諸々、お菓子作り、動画作成、手話を勉強するなど、とりあえず色々やってみたり、何事にも興味がある子でした。
しかし、サッカー以外は対して続いていません。
そこで今までやってきたものを振り返ってみると、そのもの自体が原動力となっていなかったことに気づきました。
どちらかというと、
自分がしたら誰かが喜ぶとか、
自分がしたら誰かが助かるとか、
自分が頑張れば誰かが認めてくれるとか、
そういった他人が常に軸にあって、それが原動力に繋がっていました。
他人のために頑張れる自分も嫌いではないけれど、本当は自分が心の底から楽しいと思えて、自分のためにこれをやっていると断言できる何かにずっと憧れてきました。
自分の好きを追求してる人がかっこよくて仕方なくて、そんな人たちと比べた時に私はまだ自分の中での「好き」を知らないのだと感じました。
私は、この先どうしていきたいのか。
サッカーに出会ってから約16年が経ちます。
昔から言い続けてきた「サッカー選手」という夢を今も追いかけている最中ですが、
なぜサッカーにこだわるのかと聞かれたら自分のための理由が思いつきません。
始めてからこんなに経つのにまだ「サッカーが好き」と答えられない自分がいて、
もっと輝ける場所があるのではないかと考えてしまう時があります。
そして、これから私がチャレンジしようとしている大学卒業後の世界は、「好き」という感情がないと才能がない私には険しい道のりになるということも理解しているつもりです。
私が昔から掲げてきた夢は、本当に自分のための夢なのか
それとも誰かの期待に応えたいだけの夢なのか
果たして自分はサッカーがやりたいのか
それとも1度言ったことをやり遂げたい、ただの自己満なのか
サッカーが好きじゃないことを自覚してしまったからこそ、そんな事を日々問いながらしばらく過ごしていました。
きっと、今までサッカーを続けてきたのは
「やめ時を失ったから」「悔しいから」
この2つが主な理由だと思っています。
今まで積み上げてきたものを自ら壊すのが怖くて、そんな勇気は持ち合わせていませんでした。そして、負けず嫌いな私にとって、様々な努力が簡単に結ばれない事実が悔しかったのだと思います。
そんな理由だけで続けてきてしまったからこそ、人の倍しんどく感じてきてしまったような気がします。
毎日ボロボロな状態で、それでも何も言わず支え続けてくれた両親には感謝しきれないのと同時に、申し訳ないなと心の底から思います。
中学一年生ぶりに、連続して試合へ出られるようになった今。
少しだけ、変わってきた感覚があります。
それは、楽しいと思える瞬間が増えたことです。
グラウンドに行くことに義務感を感じなくなりました。
自主練がやらなくてはいけないことから、やりたいことへと捉え方が変化しました。
試合で出た課題を来週に向けて改善する時間、その積み重ねが次の試合で改善された時、すごく嬉しくなります。
練習以外の時間は一切サッカーのことを考えたくなかった私が、WEリーグの試合を観るようになり、試合へ臨むマインドを教わってから、すごく前向きになりました。
こうした変化は、きっとア女だったから手に入れられたものだと思います。
本当にたくさんの良い影響をもらって成長できていると感じます。
そして、悩んでいる時に私はア女のみんなに「好きになる努力をする」大切さについて気づかせてもらいました。
何かを好きになるには成功体験が必要不可欠で、何かができて初めて嬉しい、楽しいといった感情と出会う。
もし、それが本当なのだとしたら、私は今まで好きになる努力をしてきたのでしょうか。
周りに追いつくための努力
やれっていわれたからやる受動的な努力
そんなのばかりで、サッカーと向き合うどころかどこかで背を向け続けていました。
過去の辛かったことを並べて、好きじゃないを理由にして、逃げてきた自分がいました。
ア女は本当に楽しそうにプレーします。
仲間との意図が重なって、それがゴールに繋がった瞬間。みんながすごく嬉しそうな顔をします。
心から楽しんでいて、サッカーが好きなんだなとみていて確信します。
でも、その笑顔の裏では各々が必死に練習をして、様々なことを考えて、時には悩んで、一人で泣いて、それでも毎日グラウンドにきていること。どんな状況でももがいて、決して努力を怠らずサッカーと向き合い続けていることも知っています。
そんな努力が、最高の笑顔の原点なのだと気づかされました。
私もいつか、好きという感情を知りたいです。
でも、できるならそのはじめてはサッカーがいい。
あれだけ嫌だと思っていたサッカーに、好きになれる可能性を感じられる日がくるなんて思ってもいませんでした。
今はそれがすごく嬉しくてやりがいを感じています。
好きになるための努力を、もしかしたら気づくのが遅かったかもしれないけれど、続けていきたいと思っています。
サッカーを続ける理由なんていくらあってもいいと思います。私にもたくさんあります。
でも、私はサッカーを続けるなら「サッカーが好きだから」という理由、そして、自信を持って好きだと断言できる自分になりたいです。
大事なことに気づかせてくれたア女全員に感謝を忘れずにこれからもプレーしていきます。
——————————————————————————————
以上です。
明日もお楽しみに!
鈴木