diary-women

4年生の想い『サッカーが好き』小林舞美

本日の担当は#4小林舞美です!


私は今シーズンで約15年間のサッカー人生に一度終止符を打つ。
大学生活最後のインカレを目前に控えた今、自分とサッカーとの関係を振り返ると、なんとも言い表せない複雑な感情が胸を覆う。

私の競技人生は、“サッカーが好き”という言葉を迷いなく言い切れない自分との葛藤の日々でもあった。中学、高校、大学とサッカーが大好きな人たちに囲まれて、自分はここにいて良いのかと悩んだことは幾度となくあった。それでもここまで続けてこれた、続けたいと思えた所以はどこにあるのだろうと考えた時、浮かぶのは“人”と“熱気”の2つだった。

〜人〜
 私は、自分の弱さを見せるのが苦手だし、自分ができていなかったり、間違っていることを認めたくなくて取り繕ってしまったり、強がってしまったりするちょっとプライドの高い普通の人間だ。でもそんな自分をきちんと認識できるようになったのは間違いなくア女で出会った多くの“人”との会話があったからこそだと感じている。
ア女は、本当に個性豊かな集団だと思う。バックグラウンドの違う人たちが集まり、毎年違ったカラーのチームになっていくこの組織は、4年間気づかされることも学ぶことも尽きることはなく、「考え続ける」ことが必要不可欠だった。同期や先輩、後輩たちとの日々の何気ない会話のなかでさえ、「そんな考えがあるんだ」「あの行動すごかったな」と色々なことを学び、無意識に吸収していく日々を過ごした。
今シーズンになって、同期ともスタッフ陣とも圧倒的に会話の数が増えた。その中で、自身のことやチームのこと、今まで抱えてた感情など、様々な面に正面から向き合う時間ができたことで、今までの3年間での出来事の点と点が繋がっていくような感覚を覚えた。
納得できなかったこと、消化できなかった感情の「全てに意味がある」と思えるようになった。というか、必死で意味を見出したのだと思う。すると自分の弱さも、それゆえの成長も辻褄があっていく。そこからはもう、後悔なく毎日を過ごすことを考えるようになった。もっと早く行動できたこと、もっと早く伝えておけば良かったこと、そんなことばかりだったけれど、気づいた今が最善だと信じて悔いの残らない選択をした。
ありがたいことに今になってさらに、後輩たちと話すことが増え、後輩たちの想いや考えをきいているとやっぱりまだまだ学ぶことはたくさんあると感じる。そんな素晴らしい“人”との出会いは、私のサッカー人生の大きな財産であり、私をサッカーへと向かわせる原動力でもある。

〜熱気〜
 私は、心が動かされる瞬間が好きだ。映画やドラマでも、目標に向かって切磋琢磨する物語をよく観ている。登場人物たちの熱量が画面を突き抜けて私の心を熱くさせ、見終わる頃にはどっぷりとその世界に浸ってしまっている。
サッカーでも同じだ。
ピッチ上でボールがピッチを割るギリギリまで諦めず走り込む姿、一回抜かれようと負けるかって何度も追いかける姿、どんなに引っ張られようと動じずゴリゴリにドリブルする姿、ゴール前全身で盾になって必死にシュートを防ぐ姿。ピッチ外でも、試合に出れない悔しさを押し殺して全力で声を出す姿、怪我を抱えながらもチームのために笑顔でサポートしてくれている姿、選手の最善を考えて常に周囲に気を配る姿。そういった気持ちのこもった熱い姿をみると、これこそがサッカーだよなと奮い立ち、とてつもなくワクワクする。
私が信じているものがある。
サッカーは上手い下手ではない。最後は気持ちだということ。
そしてそれは、試合に出ている選手だけの問題ではないということ。
気持ちだけでは勝てないこともわかっているが、気持ちの重さを私は心の底から信じている。「諦めなかったら何かが起こるかもしれない」その希望を一時も手放してはいけない。どんなに劣勢でも、絶対に何か起こしてやるという強い気持ちがチームを勝利に導く。
だからこそ私は、最後までそれを体現する選手でいたい。そして、大好きなア女のみんなで最高に熱い試合を創りたい。
サッカーを通してみんなの熱気を感じる瞬間が一番楽しい。きっと私はそれを求めてサッカーをやっているのだと思う。

 冒頭の私は、「サッカーが好き」に正解の形があると思い込んでいた。だから私はサッカーを好きと言っている周囲の人たちと同じ基準にいない自分に対して引け目を感じていたのだ。でも、こうやってサッカーを続けてきた理由を振り返っていると、「私は間違いなく、サッカーが好きだったんだ」と気付き、想いが込み上げてくる。
誰かから見たら私の好きはいわゆる「サッカー好き」の基準には到底満たないだろう。しかし、誰かの好きと比べなくて良い。
私には私の“サッカーの愛し方”があった、
ただそれだけだと思う。私のサッカーに対する「好き」の気持ちは、もしかしたらサッカーじゃなくても良かったものかも知れない。
でもサッカーだったからこそ、かけがえのないみんなに出会えた。かけがえのない思い出と忘れられない言葉をたくさんもらった。
そのことに感謝し、私が大好きな熱く泥臭い、魂のこもったサッカーを“全員”で体現できるように、最後の最後まで“躍道”し続けます。

熱い応援のほどよろしくお願いします。

──────────────────

どんな時でも前を向き、強く熱くあたたかく
サッカーとチームと向き合ってきた彼女。
熱い気持ちのこもったプレーで私たちを引っ張り、全員が躍道できるようあたたかく私たちをつつみこんでくれた。

周りの人との「サッカーが好き」、と比べ答えが出ず、幾度となく悩んだこともあった。
それでも、サッカーをここまでやり続けてこれたのは、他人とは比べない、彼女なりのサッカーへの愛、想いがあったからだ。

15年間のサッカー人生の中で見つけた想い。サッカーをここまでやっていたからこそ出会えた素敵な人や思い出、言葉。

最後の冬。
熱く泥臭い魂のこもったサッカーを”全員”で。
“躍道”しよう。

今井