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インカレ特集~四年生の想い・宮沢里彩~

こんにちは。
今回は、岐阜魂を胸に闘う小さな勇敢な戦士です!ご覧下さい!

~宮沢里彩~

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私は気持ちを言葉にするのが苦手です。
しかし、このような貴重な機会を頂いたので、下手くそながらに気持ちを綴らせて頂きます。

私は小学一年生の時に初めてサッカーに出会いました。サッカーは私の生活の中心にあり、人生の選択では第一優先になっていました。夢中でボールを追い続けて15年。私はもうすぐサッカーを、ア女を引退します。

昨年、ア女に入って初めて日本一という景色を見た。それは言葉にできないものだった。しかし、喜びと同時にこの歴史を守り、超えていかなければならないという4年生としての責任を感じた。そして、2016年シーズンが始まった。

しかし私は、怪我で練習にすら参加できないこともあった。辛いフィジカルも隣で走るでもなく、背中を押すでもなく、応援することしかできない。無力な自分が嫌になることばかりだった。でも、みんなとサッカーがしたい。この想いだけでリハビリを頑張ることができた。痛みすら耐えることができた。私にとってア女はそういう存在だ。

4年生は今誰1人として試合に出れていない。後輩達に頼りっぱなしで、試合中、外から声をかけることしかできない、そんな自分がとても腹立たしく、申し訳なくてたまらない。ピッチで戦う後輩に、苦しさも辛さも背負わせてしまっている自分たちを何度も責めた。後輩たちがこんなにがんばってくれているのに。自分達4年生に足りないものを常に目の当たりにしていた。どうしていいかわからない時もあった。やっていることは正しいのか、こんな私たちに後輩達はついてきてくれるのか、不安になることもあった。
でもそんな時、ある後輩がふと言ってくれた。

「4年生は頑張ってくれてる。チームのことすごく考えてくれてる。試合には出れてないけど、4年生をみて私は頑張れてる。」

気づいた。こんな時にまで後輩に救われた。思い描いていた選手になれているか、理想の4年生になれているか。大事なのはそんなのばかりにこだわることじゃなかった。どこかで、かっこいい4年生でいなければいけないと勘違いしていた。必要なのは、チームのために自分にできることを、目の前のことを精一杯、がむしゃらに、ダサくてもかっこ悪くても一生懸命がんばること。大事なことはこのチームで日本一という景色を見たい、この気持ちを飾らず体現し続け、伝えることだった。
インカレ開幕まであと6日。このメンバーで戦えるのも最長4試合、最短1試合。

私はア女のみんなが大好きだ。明るくて個性的で、すぐふざけるししょうもないことで笑ったりするけど、サッカーのことになると熱い想いを、信念をそれぞれがしっかり持ってる。そんなみんながたまらなく大好き。大好きって言葉じゃ足りない、大事な大事な仲間。もっともっとたくさんの時間をみんなと過ごしていたい。今という時間はかけがえのない本当に幸せな時間。
ビクビクしながら迎えるフィジカルも、筋肉痛覚悟のウエイトも、何時間も語り合った日も、暗くなるまで一緒にボールを蹴ったことも、ふざけて笑いあった日々も、本気でぶつかり合えるのも、そして、このメンバーで日本一を目指すのも、全部最後になっていく。全てがなににも変えられない、本当に大切で二度と戻ってこない時間。引退なんてしたくないと何度も思った。でもそうはいかない。この大切な時間全部を、瞬間を毎日噛み締めながら過ごしている。

この残された時間をどう過ごすか。誰にでも日本一を目指せる舞台が用意されているわけじゃない。私たちにしか進めない未来がある。私たちにしか創れない歴史がある。ア女を好きだと言ってくれる人がいる。ア女を応援してくれている人がいる。
あの時こうすればよかった、もっとこうすればよかった。こんな後悔は絶対にしたくない。やれることは全部やる。
一生懸命が取柄で、不器用で、かっこ悪くて、頼りないところもたくさんある4年生。こんなにも後輩達に支えられてきた。頼もしい後輩達に何度も救われてきた。でも、頼ってばかりでは終われない。辛い時は私たち4年生の背中を見てと言えるように。4年生の熱い気持ち、体現し続けます。最後は必ず私たち4年生がア女を日本一に導きます。

全員で日本一を掴みに行こう。大丈夫、私たちなら絶対できる。まずは初戦から。一戦一戦死に物狂いで全員で戦おう。そして1月15日、大好きなみんなと笑い合いたい。

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彼女の笑顔に人が集まる。色々な経験を乗り越えてきたからこそ、後輩達に伝わる想いがある。
まさにア女のお母さん。彼女の存在に何人の人が救われたことか。
最高の舞台で 最高の笑顔を 最高の仲間と共に。

以上です!次回もお楽しみに!
それでは失礼します。
内山