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インカレ特集〜四年生の想い・稲山菜月〜

こんにちは。
昨年に引き続き、インカレ特集の第2弾として、先頭に立ってチームを引っ張ってくれている四年生の想いを載せていきます!四年生にとっては最後の公式戦。早稲田が誇るエンジのユニフォームに袖を通すことも最後となります。それぞれ心に抱く、熱い想いを届けます。

〜稲山菜月〜

インカレ初戦まであと10日を切りました。
このチームで戦える時間も、残り1ヵ月を切りました。
ア女を引退すると同時に、私の競技生活も幕を閉じます。
本気でサッカーするのも、本気で戦うのも、これが最後です。
自身の大学4年間を振り返りながら、3連覇にかける思いを、自分なりに書いてみたいと思います。少しでも多くの人にこの思いが伝わってくれればと思います。

2014年3月17日月曜日、私は早稲田大学合格を知りました。一般入試の補欠合格でした。
ですが第一志望の大学ではなかったので、浪人してもう1度次の年に第一志望の大学を受けるつもりでいたので、正直戸惑いました。
それでも、私には何か神様に「早稲田に入れ」と言われてるような気がしてならず、早稲田大学の入学を決めました。
その後ア女に入るかどうかもかなり悩みましたが、先輩や親の後押し、十文字高校時代の悔しい思いを大学サッカーでぶつけようという思いもあり、早稲田大学ア式蹴球部女子部への入部を決意しました。
入部して、1年生の時は怪我に苦しみもしましたが、楽しくサッカーをすることができました。駒沢陸上競技場で行われた関カレの開幕戦では、怪我をしたキャプテンの代わりに出場しました。緊張でガチガチだった私に、当時の4年生や先輩たちが優しく声をかけてくれたことをよく覚えています。この試合で私はフル出場とアシストまですることができました。何より嬉しかったのが、この試合を観ていた高校時代の同期や先輩から、「感動した」「見てるこっちが嬉しかった」「頑張ろうと思えた」という言葉をもらい、親も喜んでくれたことです。今までの苦労が報われた気がしました。
この時から、私は「大学で活躍することで、今までお世話になった人に感謝の気持ちを伝える」という目標を持つようになりました。
しかし、そう簡単にいくほど現実は甘くはありませんでした。その後2年生、3年生と学年を重ねていくに連れて試合出場機会は減り、思い通りにいかないことが多くなりました。
劣等感を感じる日々で、毎日の練習が苦痛でした。「サッカーをしたくない」と思う日が増えました。こういった気持ちが体調に現れてしまい、辛い日々が続きました。休んでしまう日も増え、一時は本気で辞めようと思っていました。
それでも、とってもお世話になった去年の4年生への思いと、インカレで活躍するという目標を諦めきれず、もう1度頑張ることを決めました。
その後も楽しいことより苦しいことの方がたくさんありました。4年になり苦労も増えました。教員になりたいという夢との両立に葛藤する日もありました。弱い自分に嫌になることも、数え切れないぐらいありました。
そんな時支えてくれたのは同期でした。よく言う「一人じゃない」ってこういう時に感じるのか、と思いました。後輩たちの毎日頑張る姿は、私を勇気づけてくれました。今日まで私がア女に居続けられるのは間違いなく、お世話になった先輩、支えてくれた同期、元気づけてくれた後輩、そして見守ってくれた家族のおかげです。

今年の4年は、1年の時から個性が強くなかなかまとまるのが難しい学年でした。それでも一人一人は芯を持っている代だと私は思います。そして頼もしい後輩に支えられて成り立っている代だと思います。本当に感謝しています。

今の私の目標は、
「インカレ決勝で活躍してお世話になった人々に感謝を伝え、優勝した瞬間ピッチで同期とそしてチームメイトと喜びを分かち合うこと」です。
辛い時はいつもこの瞬間をイメージして、乗り越えるようにしています。

冒頭に、早稲田大学は第一志望ではなかったと言いました。
ですが私は、早稲田大学に入学していなければ、大学日本一を経験することはできていなかったし、教員になるという夢に出会うことができていなかったと思います。そして何より私は早稲田大学で、ア女で、本当に素晴らしい出逢いに恵まれました。
今では、「早稲田大学へ入れ」と言ってくれた神様にとても感謝しています。

そんな早稲田大学で、競技生活を有終の美で飾るために、何としてもこのチームで、インカレ3連覇を達成したいと、強く思います。

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Bチームにいる四年生は自分だけ。
そんな状況も時にはあった。
悩み、苦しみ、もがき続けた。
そんな苦悩を乗り越えた彼女はいまここにいる。
トップを引っ張ることが全てではない。
彼女の存在なしには、チーム全体のレベルアップ、まとまりは生まれなかっただろう。

以上です!
次回もお楽しみに!
渡部