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インカレ特集~四年生の想い・三浦紗津紀~

 

「ア女に入部する」

今だから言えることですが、
それは流れに任せた選択でした。
私は今まで流れに任せたり、
誰かに言われるように選択をしてきました。
それは別に意思がないわけではなくて
自分のする選択に覚悟や自信を持てませんでした。
きっと自分の選択に言い訳を作ろうとしていたんだと思います。
そんな私を変えてくれたのは
紛れもなくア女で過ごした4年間です。

なぜ「選択」とわざわざいっているのかというと
自分に起こる出来事は、自分の選択した結果だと考えるようになったからです。
運命でも偶然でもなく、あくまでも今までの選択の積み重ね。選んだからそうなったのです。
だからこそどんなことが起きても受け入れて、
また選択を重ねていく。
そして自分で選択をするときには覚悟が必要です。
その道を自分の正解にするという。
決して人のせいにはできなくなります。

人は1日に9千回選択をしていると言われています。
何気なく、この文章を読んでもらっているのも1つの選択です。
大学4年間で数えきれない選択をしてきました。
監督に求められプレーと自分のやりたいプレーが違って干された時、黙らせるくらい上手くなってやろうと奮起しましたこと。
プレッシャーに押しつぶされそうになった試合にも勇気を持って出場したこと。
学年ミーティングで厳しい発言を何度もしてきたこと。
ここにあげたのはごく一部です。
もちろん後悔している選択もあるし、
周りに迷惑をかけた選択、周りの人たちのお陰でとれた選択がたくさんあることに気づきました。
そしてそれが積み重なって、今があります。
そう思うと、今の自分があることは
すごく尊いことなのだと実感します。

サッカーでも同じだと考えます。
90分間選択の連続です。
11人の選択が積み重なって、
ゴールが生まれ、失点が生まれる。
決して直前のミスや良いプレーだけで
ゴールは生まれていないと思います。
だからこそゴールが決まった時は、
みんなと喜びが共有できるし、
失点した時は、みんなで修正して
守備を立て直すことができる。
みんなの選択肢を増やすためにたくさん走るし
みんなが自分のためにたくさんの選択肢を作ってくれる。
「みんなの為に」と「みんなのお陰」。
自然とこの精神が生まれる。
そんなサッカーの魅力と複雑さをここで知ることができました。

この4年間で、
あの流れのままに下した選択に感謝できるようになりました。
もう一度選択に迫られたとしてもまたア女を選ぶでしょう。
それだけア女のみんなと過ごした時間はかけがえのない時間でした。
努力家で素直でかわいい後輩の姿。
チームのあり方を考え続ける歴代のア女の4年生の姿。
チームのために尽力してくれるスタッフの姿。
そして頑固で負けず嫌いでぶつかることも多かったけど、
サッカーが大好きでいざという時は頼りになる同期。
部活らしいといえるこの環境が私には必要でした。
そしてみんなが私を変えてくれました。
本当にみんなのお陰です。ありがとう。

大学4年の冬、
覚悟を決めて選択をしました。
背中を押してくれた方々ありがとうございます。
4年間での成長です。
真摯に、謙虚に、
自分で選んだ選択に向き合っていこうと思います。

引退まで残り約1ヶ月となりました。
4連覇なんて難しいのは分かってます。
1年生の頃から13人の同期と目指してきました。
今思えば大変さも知らずにすごい目標立ててくれたなと思いますが。
見失ったこともありました。
そんな時期がより想いを強くしてくれました。
心の底から勝ちたいです。
このチームで勝ちたいです。
そしてア女に新たな歴史を刻みたいです。
今まで積み重ねてきたものに
これからア女のみんなとどんな日々を選択し
積み重ねることができるか。
その積み重ねがインカレ4連覇に繋がると信じて進んでいきます。
まだまだみんなとサッカーがしたいです。
頑張ろうね。

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不動のセンターバックであり、チームの大黒柱。
そんな彼女がピッチに立つ姿は、
圧倒的な安定感と、自信で満ち溢れている。
なぜ、彼女はチームを背負いピッチに立ち続けられるのか。
決して、生まれもった才能だけではない。
「学ぶことを止めない」これが彼女の強さの理由である。
どれだけ、仲間から認められる存在になろうと
どれだけ、周囲から賞賛される対象になろうと
今もまだ、さらに上へと、サッカーを追究し続ける。
彼女がピッチに立った数は、
彼女が責任や重圧に立ち向かった覚悟の数であり、
彼女が傲ることなく、さらに未来を目指し続けた証である。
この冬、期待も、重圧も、全てを背負い
チームのために、大学最後の仕事を果たす。

 

以上です。
明日もお楽しみに!
それでは、失礼します。
阪本