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インカレ特集~四年生の想い・柳澤紗希~

 

「何事も笑いに変えろ」
一見ふざけた考え方だが、
辛い過去を笑って話せる日が来た時には
物事の過程に無駄なことはないんだなと思えます。

現実から逃げず自分と向き合い続けて来れたのも
普段から芸人かのように笑いを追求していたのも
この考え方があったからです。
(本業はサッカー選手です。)

振り返ってみるとこの4年間、
上手くいかないことばかりでした。

怪我でサッカーができない時期、
思うようなプレーができない時期、
なかなか試合に出られない時期、
サッカーを心から楽しめない時期、

どんなに悔しくて苦しくても人前では泣くな
頑張ってるみんなの前では弱音は吐くな
そう自分に言い聞かせながらも
1人になると涙を止められないこともありました。

たくさんの壁にぶち当たり
色んな思い、色んな経験ができたからこそ
今の私がいるんだと思います。
過去の自分を笑って話せるんだと思います。

大学最後のシーズンになっても
怪我で離脱することがありました。

どんな立場であっても常に献身的な姿勢でいよう
そう決心したにも関わらず
いざ離脱してしまうと色んな感情が湧き出てしまう
頭では分かっていても行動に移すことは
簡単ではありませんでした。

しかし私の周りには落ち込む隙を与えないくらい
ふざけた人達がたくさんいました。
頭のおかしい人達がたくさんいました。
鋭いツッコミを入れる人達もいました。
まるで動物園でした。

何に笑ってるのか分からず
ひたすら馬鹿みたいに死ぬほど笑って
本気で苦しくなったことなんて何度もあります。

そして大事なことに気付けました。

みんな個性を持っています。
個性は活かし活かされるものですが
お互いの個性を理解していないことには
何も始まりません。

ピッチ内でも、ピッチ外でも同じことです。
みんなを活かすためにも
私が活かされるためにも
みんなを知り、私を知ってもらうことが必要で
それが今私のやるべきことであると気付けました。

そんなみんなのおかげで
“今”を大事にできるようになりました。
“今”を楽しむようになりました。

みんなを知れば知るほど好きになりました。

なぜこんなにア女が好きなのでしょう。
なぜこんなにア女で良かったと思えるのでしょう。

その理由は、

普段からくだらないことで馬鹿騒ぎして
基本ふざけてばっかりだけど、
心の底から尊敬できる人達にこの4年間で出会えたから

この答えに尽きると思います。

先輩方
私が受けたのはいじりなのかいじめなのかわからない時が多々ありましたが、どんな時でも貶してくれて笑わせてくれてありがとうございました。サッカーでも人生でも私にとってはずっとずっと偉大な先輩です。成長した姿を見せられるように頑張ります。

後輩達
最初は怖かったと言いながらも慣れれば遠慮なくいじり倒してきました。教育が足りなかったと反省しています。嘘です。こんな頼りないふざけた先輩のくだらない馬鹿に付き合ってくれてありがとうございました。残りの時間、一緒にできるサッカー思いっきり楽しんで思いっきりふざけようね。

同期13人
負けず嫌いだけど仲間想いで何よりサッカーに対して火傷しそうなくらいアッツアツの情熱とこだわりを持っている人達です。本当に心強すぎました。同期のプレーや行動には影響力があります。私もめちゃくちゃ影響を受けました。刺激を受けました。同期の姿を見て頑張れたことは数え切れないくらいあります。適当で雑なところもあるけど、信頼できて安心できる大事な同期です。1年の時に立てた目標、絶対実現させようね。

この4年間に出会った人達は
誰にも負けない何かを持っていて、
1人1人のカラーがあります。

だから1人では味わうことのできない
思いや経験ができたんだと思います。

喜びを感じるということは
どこかで悔しさを感じている人がいること、
思い通りに感じるということは
どこかで我慢している人がいるということ、
スポーツだからあって当たり前のことですが
自分だけがそういう思いをしているわけではない
ってことを忘れてはいけないと思います。
忘れなければ歯を食いしばって
踏ん張れるはずです。頑張れるはずです。

そして、
今当たり前に出来ていることが
当たり前でなく幸せなこと、
たくさんの出会い、たくさんの思いが
できたことに感謝して、

インカレでは4年間の思いを全て
プレーにぶつけたいと思います。

このメンバーでできる最後の大会、
何が何でも笑って終わろう。
日本一になろう。
4連覇しよう。


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彼女の周りに、人が集まる。
それは決して、「面白いから」という理由だけではない。
ラン合宿中、その疲れを吹き飛ばすほど
スイカ割りという一芸だけで笑いを巻き起こすのも、
何気ない日々で、皆の笑いの中心にいるのも、いつだって彼女だ。
けれど、みんなは知っている。
彼女だって、悩み、苦しんだ時期があることを。
そんな時でも、皆の前では明るく笑っていたことを。
そして彼女は、いつだって仲間のためにそうしてきたことを。
彼女の明るさは、彼女の強さの象徴であり、
彼女が人一倍仲間たちを想う、優しさの象徴だ。
そんな彼女に、仲間たちは惹かれるのだ。
四連覇を決めるその時まで、仲間たちの想いを胸に
体を張って中盤を制す彼女の姿を、見逃すな。

以上です。
明日はついに、ラストの1人。お楽しみに!
それでは、失礼します。
阪本