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「ア女にいる私」vol.15 井上萌

本日の担当は、2年生井上萌です。

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今回部員ブログリレー「ア女にいる私」を担当させていただきます。2年の井上萌です。自己紹介とア女のおうち時間だけではただのヤバい奴なので、ここでは私の真面目さを取り戻していきたいと思います。拙い文章にはなりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

皆さんは、「いったい自分の中に何人自分がいるのだろう?」と考えたことはありますか?私はしょっちゅう考えてました。友達の前での自分、部活中の自分、家族の前での自分。それだけではありません。妹としての自分や、部荷物長の自分、高校のキャプテンとしての自分など、地位によっても私という存在が別々にいたと考えていました。どうして私の中にたくさんの私が居るんだろう。本当の私ってどれ?偽りの私はどれ?私って誰?
はい、これが私の自己嫌悪モードに入るときの一例です。
こうなると2時半まで寝れません。私は大学1年目、自己肯定感0の他人に褒めてもらうこと、認めてもらうことを生きがいにするとんでもない弱者でした。そんな私がインカレを通して学んだ「自己受容」の大切さを綴りたいと思います。

まず最初にア女に入って、十文字卒の4人の先輩から別々に同じことを言われました。「今年は自分のためにサッカーをしなさい」
私にはどういうことかよくわかりませんでした。そしてなぜ皆同じことを言うのだろうと不思議に思っていました。

個が強く、抜群のセンスを持っているこのチーム。私が存在感を出すのには8ヶ月かかりました。アジリティが得意でない私、いくら頑張っても等速直線運動しかできない私(その中みんなは加速していく)紅白戦ではAのメンバーに入れた入れないよりもまず、自分のマグネットが22人に入ってるかにドキドキする毎日でした。そんな自分から、良さなんて1個も見つけられませんでした。春先の関東リーグでは同期がほとんどスタメンだったり、代表に招集される選手、私は公式戦、ラインの外からその試合を観ることしかできませんでした。本当だったら誰よりもたくさん自主練して実力をつけたいと思っているしやりたいけど、残念ながら私の両脛には爆弾を抱えていたため、量をこなすということがそもそも自爆行為でした。(高校生から常に疲労骨折を重ねていたため)毎日のケアを重ねて、限られた時間でレベルアップしていく、そして離脱しない。地味なことでしたが、私にとっては容易なことではありませんでした。ただ、怪我をしないでプレーできる幸せは毎日感じていました。

8ヶ月間の努力が実ったかどうかは正直分かりません。11月から関カレ1試合、関東リーグ1試合、皇后杯1試合、ア女に来て初めて公式戦に出場できるようになりました。高校生の最後は怪我をしていたので15ヶ月ぶりの公式戦でした。
そんな自分に自信はありませんでした。周りより圧倒的に経験の少なさからの勝手な劣等感を抱いていました。1人になると、ついこの間までベンチ外だった自分が試合に出て良いのかなんて余計なことばかり考えてしまいました。しかし、監督、コーチ、優しい先輩方、同期の仲間は試合前日わざわざLINEしてくれたり、声をかけてくれては自信を持たせてくれました。小さなことでも上手くいったり、できたらたくさん褒めてくれました。私は単純です。もっと褒められたい、認めてもらいたいと思います。自分のことを認められない私にとって、人から褒められることは最大の幸福であり、糧となっていました。

「頑張ればまたみんなに認めてもらえる」これがステータスな私。
迎えたインカレ、こんな甘い自分には1ミリも通用しなかったです。自分の不甲斐なさに絶望しました。だからあの時1人で号泣していました。いつもだったら、「萌のおかげで」とか「ありがとう」の言葉にまた頑張れます。生きがいにします。ここにいて良い理由になります。インカレ直後もたくさんの人が言ってくれました。だけど今回ばかりはまったく腑に落ちなくて、その言葉を聞くだけで辛くなりました。
私を納得させる人は私しかいない。自分で自分を褒める、認める、時には厳しくする、こうやって自分と向き合っていかなければこの先の成長は確実に無い。だからまずはこの弱い私も全部受け止めようと思いました。

自信とは自分を信じること。自分を信じるためには何が必要か、本当に小さなことですが、私は毎日自分を褒めることから始めています。どんなに小さなことでも構いません。そして思ったことは日記に書きます。今日頑張ったことでも良いし、感じたことも素直に文字にします。私とは良いところも悪いところも1番近くで知ってくれている心強い存在です。
見たくもない、私のことを見なきゃいけないのは、それ以上に見なければならない「日本一」という景色を頂から眺めるため。福さんはこの景色は最高だとミーティングで言っていました。これは今の私の原動力です。

今このような情勢の中、様々な方が不安を抱え思うようになっていないと思います。私もア女のみんなと早く一緒にサッカーしてこの思いをぜひピッチで表現したいです。そして皆様に感動と勇気を与えられるよう頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。 

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以上です。
明日もお楽しみに!
阪本