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早稲田カップ2024 in気仙沼

1月20日(土)、21日(日)に宮城県気仙沼市大川さくら総合公園多目的グラウンドにて、早稲田カップ2024を開催しました。
早稲田大学ア式蹴球部は東日本大震災発生後、2012年から毎年東北を訪れ、復興支援やサッカーを通した交流を行ってきました。
コロナ禍を経て3年ぶりの開催となった昨年は、「プレ早稲田カップ2023」として現地の皆様との交流を取り戻すことを目的に開催し、今年はついに4年ぶりのコロナ禍前の規模での開催となります。

参加者34名は、20日(土)の朝に新幹線で東京駅を出発し、一ノ関駅へ向かいました。一ノ関駅からグラウンドまでは、バスで1時間20分程です。会場は、大川さくら総合公園多目的グラウンドでした。このグラウンド付近は、東日本大震災時の津波で大きな被害を受けた地域です。

大学生がグラウンドに到着すると、沢山の子どもたちがグラウンドの周りで準備体操をして開会を待ち侘びた様子でした。今回の参加チームは、計8チームでそれぞれに4.5名の部員がつき優勝を目指します。
各8チームで自己紹介をし、いよいよ大会が開会しました。

1日目は、4チームずつ2つのグループに分かれて予選グループリーグを戦いました。1日目は、天候に恵まれ、サッカー日和でした。時に試合は10点も得点が入ったりと大盛り上がりでした。部員が監督の代わりとなって、子どもたちに優しくアドバイスをしていた姿が印象的でした。チームが試合のない休み時間には各チームで空いているコートでゲームを行ったり、シュート練習を行ったりとグループリーグで良い成績を残すためにも、子供達と交流を深めながら時間を楽しく過ごしていました。

また、陸前高田大会と同様に、今回令和6年能登半島地震を受けた取り組みとして、「共にがんばろう 北陸」の横断幕を作成、東北に持参し、参加部員、子供たち、保護者の皆様、指導者関係者の皆様で寄せ書きを行いました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

二日目は、生憎の雨で体育館での開催となりました。グラウンドから大谷小学校までは少し距離がありましたが、地域の方々がグラウンドに集まってくださり、続々と部員は大谷小学校に向かうことができました。悪天候により急遽決まった体育館での実施でしたが、沢山の地域の方にお集まりいただけたことでその後の大会運営も円滑に進めることができました。急なお願いにも関わらず、応じてくださった沢山の地域の方々に感謝申し上げます。

まずは、1日目の結果を受けて順位決定戦を行いました。体育館での開催となったことにより、競技をフットサルに変更しました。大谷小学校の体育館で3、4位決定戦、決勝、津谷小学校の体育館で5-8位の順位決定戦を行いました。大学生が指揮をとりながら子供達とコミュニケーションをとり、選手交代やポジションを指示していました。フットサルはサッカーよりも競技人数が少なく、選手交代が激しく出場時間が限られてしまいますが、大学生が積極的に選手交代を指示することで満遍なく選手が出場できるように工夫した姿が見られました。決勝は、撃ち合いの攻防戦となり、白熱しましたが、最後は大会MVPを受賞したエスペランサの5の活躍もあり、エスペランサが3−2でFCみらい相手に見事勝利を収めました。

お昼休みには、気仙沼稲門会の皆様からお弁当をいただきました。とんかつに和風おろし、タルタルソースがかかっており、大変美味しくいただきました。
また、地域の方からコーヒーやココアなどの温かいドリンクの差し入れをいただきました。大学生は心も体も温まったことでしょう。

その後は、レクリエーションを行いました。リレー、マット引き、ドッジボールの三種目を行いました。まるで小学校の運動会のように子供たちが競技に熱中し、応援し合う様子を見て勝負に熱中しスポーツを楽しむことの原点を教わった気がしました。
レクリエーションの間、GKの内田コーチによるキーパートレーニングが行われました。子供達は真剣な眼差しで内田コーチの指導に耳を傾けトレーニングに集中していました。

その後、大会表彰式が行われました。

大会結果は以下の通りです。

優勝 エスペランサ登米

準優勝 バリエンテ本吉

第3位 FCみらい

第4位 鹿折FC

第5位 ジョイナスFC

第6位 FC南三陸スポーツ少年団

第7位 気仙沼シャークスFC

第8位 FC大谷

表彰式では、優勝、準優勝、第3位のチームへのトロフィーの授与、個人賞として、各チームMVP、大会MVP、ベストGK賞の表彰が行われました。

4年ぶりとなる本来の規模での早稲田カップ2024in気仙沼の開催は、現地の皆様をはじめとした多くの方々のご尽力があり活力溢れる大会になりました。
差し入れや、お車での送迎、保護者の方からの温かい言葉、東京よりも寒い気候に慣れない大学生の体調を案じてくださったりとお気遣いいただき誠にありがとうございました。

また、子どもたちは去り際に、「またね」と声をかけてくれました。子どもたちに胸を張って会いに来れるように、日々の活動に邁進します。大会運営にあたりご尽力いただいた皆様、ありがとうございました。