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皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会 試合結果(vs 吉備国際大学Charme岡山高梁)

皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会

11/18 vs 吉備国際大学Charme岡山高梁
14:00kick off

早稲田 2(1-1,0-0)1 吉備国際
(延前0-0,延後1-0)

【メンバー】
-前半-
石田、夏目、堀内、田頭、浦部、築地、三谷、大山、白井、笠原、﨑岡

-後半-
丸山、夏目、堀内、田頭、浦部、築地、三谷、大山、白井(→新井)、笠原、﨑岡(→千葉)

-延長前半-
丸山、夏目、堀内、田頭、浦部(→後藤)、築地、新井、大山、笠原、三谷、千葉

-延長後半-
丸山、夏目、堀内、田頭、後藤、築地、新井、大山、笠原、三谷、千葉

【得点・失点】
-前半-
18分 失点
43分 笠原綺乃

-後半-
なし

-延長前半-
なし

-延長後半-
109分 築地育

以下、戦評です。

皇后杯JFA第45回全日本女子サッカー選手権大会1回戦が栃木県グリーンスタジアムで行われた。対する相手は中国第2代表の吉備国際大学Charme岡山高梁。今シーズンの目標の一つである『皇后杯ベスト8・WEリーグ撃破』へ向けての挑戦が今始まる。緊張感が漂う試合前だったが、その緊張を味わえるこの試合を何よりも楽しみ、全員で勝利を掴もうと意気込んで試合に臨んだ。

前半は早稲田ボールでキックオフ。立ち上がりから、サイドからの攻撃を起点に攻めるア女。2分、5田頭から6浦部へロングボールが渡りクロスを上げるが、これは合わせることができない。5分には、ボールを受けた9三谷が自ら中へ切り込みファーストシュートを打つ。しかしこれは、相手GKにキャッチされる。続く6分、10築地からの大きな展開でボールを受けた9三谷がクロスを上げる。そこに28﨑岡が勢いを持って合わせるも枠を外れる。11分、再び9三谷がカットインから左足のシュートを放つも、ゴールからわずかに外れ得点には至らない。すると18分、相手のゴールキックから左サイドを突破されると、裏に抜け出した相手にシュートを打たれ失点。0-1と追いかける展開へ。更なる失点を防ぎたいア女は23分、左サイドで相手にFKを与えるも統率したラインバックでピンチを免れる。その後はア女がボールを保持する時間が続き、長短使い分けたパスで相手を揺さぶりゴールに迫る。40分には、左サイドでFKを獲得するもシュートまでには至らず。すると43分、試合が動く。左サイドのスローインからボールを受けた7笠原が相手を背負いながらも反転してシュート。このシュートがゴールニア隅に突き刺さり1-1の同点とする。前半終了間際には、相手にCKを与えるも1石田の身体を張ったキャッチによって、事なきを得る。そして、そのまま前半終了。

HTには、前線の動き出しによって空いてくるスペースの共有やポジション間での擦り合わせ、相手のセットプレーに対する守備の仕方について再確認をした。また、負傷により1石田→16丸山の交代を行う。

後半は相手ボールでキックオフ。48分、左サイドの高い位置でFKを獲得。30大山から良いボールが入るも、合わせることができない。その後は、ア女がボールを保持する時間は多いものの、両者一進一退の攻防が続く。60分、自陣で相手の激しいプレッシャーを受けるも、10築地、9三谷、30大山で崩し、30大山から7笠原へとロングボールが入る。中央の8白井へ繋ぎ、シュートまでいくも、相手GKにキャッチされる。63分には、左サイドのスローインを受けた7笠原がクロスをあげる。相手に弾かれ溢れたボールを2夏目がシュートを打つも、これは枠を外れる。その後も64分、65分と立て続けにミドルシュートを放つもののゴールネットを揺らすことができない。67分には、8白井→27新井の交代を行う。71分、中央でボールを受けた30大山から前線の28﨑岡へパスが渡ると、相手をかわし自らシュートを放つ。しかし、これは相手GKにキャッチされる。74分、9三谷、6浦部で左サイドを崩し、6浦部がファーにクロスをあげるも、惜しくも合わない。81分には、28﨑岡→26千葉の交代を行う。84分、自陣でボールを奪われると、そのまま運ばれシュートを打たれる。しかし、ここは5田頭と16丸山がしっかり対応し事なきを得る。86分、30大山、26千葉、27新井とパスを繋ぎシュートを打つも、惜しくも枠を外れる。89分には、相手にFKを与え頭で合わせられるも、失点には至らない。その後続くCKも4堀内のクリアで防ぎ、1-1でホイッスルがなる。90分のうちに決着せず、15分ハーフの延長戦へ。こういった試合をものにできるか、これからのア女において非常に重要な局面である。残りの試合時間、全員で勝利を掴みに行くべく、再度円陣を組み直し試合へ向かった。

延長前半は相手ボールでキックオフ。95分、左サイドからクロスを上げられ一度はクリアするも、相手がこぼれ球をダイレクトでシュート。これは枠を外れ、失点には至らない。100分には、10築地から右サイドの27新井へロングボールが渡る。最後はクロスをあげるも相手にクリアされる。ここで、6浦部→3後藤の交代を行う。ア女が押し込む時間が多いが、中々ゴールをこじ開けることができない。1-1のまま延長前半が終了。このまま延長後半へ突入する。108分には、左サイドでボールを受けた9三谷から鋭いクロスがあがるも、26千葉には僅かに合わず。すると109分、ついに均衡が破れる。27新井の積極的な仕掛けから獲得したCK。30大山のボールにドンピシャで合わせた10築地のヘディングはゴールネットを揺らし、2-1の逆転に成功する。112分、相手に与えたCKでピンチを招くも集中した守備でゴールを割らせない。116分には、相手のカウンターを受けかけるも、3後藤のインターセプトによって相手の攻撃の芽を潰しピンチに至らない。その後も勝利のために全員が走り、闘うハードワークを見せ2-1のまま試合終了。

この試合を振り返ると、前半の早い時間帯に先制されたが、決して焦れずに闘い前半のうちに振り出しへと戻した。その後決着がつかずに延長戦にまでもつれこんだが、延長後半に逆転ゴールを決め、勝利を掴み取った。そんな、まさに激闘と呼べる試合であろう。アクシデントもあったこの試合だが、ピッチに立つ選手はもちろんのこと、途中交代した選手、最後まで準備し続けてくれた選手、ベンチから絶えることのない鼓舞を送り続けてくれた選手・スタッフの方々、来れなくとも信じ待ってくれていた仲間たち、応援してくださった方々、まさに全員の力が引き寄せた逆転勝利である。だが、私たちの挑戦はまだ始まったばかりだ。3戦先のWEへの挑戦権と共に2年前の雪辱を果たすべく、来週に控えるスフィーダ世田谷FCとの一戦も、勝利を掴むために最大限の準備を全員でしていきたい。

戦評担当:浦部

【次戦情報】
皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会
2回戦vs スフィーダ世田谷FC
日時:2023年11月25日 14:00kick off
場所:Axisバードスタジアム
X(旧Twitter)速報あり

それでは失礼します。
阪本