早稲田 | 1 | 0 – 0 1 – 0 |
0 | 静岡産業 |
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(52分)後藤 若葉 | 得点 | |||
警告・退場 | ||||
19 | シュート | 2 | ||
4 | GK | 15 | ||
8 | CK | 2 | ||
2 | 直接FK | 5 | ||
9 | 間接FK | 0 | ||
0 | PK | 0 |
POS | NO. | 選手名 |
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GK | 1 | 近澤 澪菜 |
DF | 2 | 船木 和夏 |
DF | 5 | 後藤 若葉 |
DF | 22 | 夏目 歩実 |
MF | 6 | ブラフ シャーン |
MF | 7 | 蔵田 あかり |
MF | 8 | 並木 千夏 |
MF | 10 | 加藤 希 |
FW | 9 | 廣澤 真穂 |
FW | 11 | 高橋 雛 |
FW | 15 | 吉野 真央 |
POS | NO. | 選手名 |
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GK | 16 | 石田 心菜 |
DF | 4 | 堀内 璃子 |
DF | 17 | 井上 萌 |
DF | 20 | 浦部 美月 |
MF | 18 | 三谷 和華奈 |
MF | 19 | 笠原 綺乃 |
MF | 26 | 木南 花菜 |
MF | 30 | 築地 育 |
FW | 12 | 黒柳 美裕 |
分 | OUT | IN |
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63 | 蔵田 あかり | 三谷 和華奈 |
76 | 並木 千夏 | 築地 育 |
この試合の戦評
第30回インカレ決勝が、味の素フィールド西が丘で行われた。対する相手は、静岡産業大学。有観客試合として開催していただけること、寒い中運営に携わってくださる方々に敬意を表したい。また、対戦相手あっての決勝。コロナ禍という窮屈を跳ね返し、お互い今日この日を迎えられたことは、相手チームにも尊敬の念を持つ。最後に生き残ってきた2チーム。雌雄を決するその時がきた。
試合前から降り出した雪は、無常にも緑の芝を覆い尽くし、銀世界の中、壮絶な試合となった。前半はア女ボールでキックオフ。試合開始序盤から何度もゴールを脅かすア女。5分、2船木の絶妙なパスに抜け出した9廣澤がシュートを放つも、惜しくもクロスバーに当たる。7分、CKを獲得するも得点には至らない。13分、7蔵田が持ち前のスピードで相手を置き去りにし、最後はクロスに対し9廣澤がシュートを放つも、相手GKに阻まれる。その後14分、2船木からゴール前にゴロで早いクロスが上がるも、惜しくも触ることができない。良い攻撃の形を作り出すが、ゴールが遠いア女。18分、背後を取られピンチになるが、1近澤が飛び出し事なきを得る。20分、10加藤のマイナスのクロスに反応した15吉野がシュートを放つもミートできない。徐々に真緑の芝が真っ白へと変わっていき、滑り始めていく。その後、相手のペースになり守備の時間帯が続く。34分、右サイドで囲みに行くも、奪いきれず放たれたシュートは枠が外れ、失点を免れる。41分、再びチャンスが訪れる。10加藤、7蔵田の4年コンビで右サイドを崩し、7蔵田のクロスに15吉野がシュートを放つも、相手GKの好セーブにより阻まれる。グラウンドには雪が積もり、ピッチコンディションが悪くなる中、多くのチャンスを作り出すも決め切れず0-0で前半終了。
HTには、守備でのプレスをかけるタイミングやポジショニングを修正し、点を取りにいくことを共有する。またピッチ状況を考えたプレーを意識して後半に臨む。
後半は相手ボールでキックオフ。48分、ゴール前の11髙橋がボールを受け、自ら振り向きシュートを放つも、得点には至らない。53分、左サイド高い位置でFKを獲得。一度は跳ね返されるも、こぼれ球を5後藤がダイレクトで放つ。豪快なシュートはゴールに突き刺さる。待望の先制点を奪い1-0。58分、11髙橋が相手陣で自らボールを奪い、自らシュートするも、相手DFに阻まれる。63分、7蔵田→18三谷の交代を行う。66分、クリアボールを跳ね返され、そのままシュートを放たれるも、1近澤が冷静にキャッチ。76分、8並木→30築地の交代を行う。その後、除雪のため試合が一度中断となる。アディショナルタイムは7分となる。91分、チャンスが訪れる。15吉野からのスルーパスに抜け出した18三谷が豪快なシュートを放つも惜しくもバーに弾かれる。その後、相手の猛攻を仕掛けられるも、全員が身体を張った守備で相手を自由にさせない。そして待ちに待った瞬間が訪れる。1-0で試合終了。その瞬間、悲鳴とも取れる歓喜が、ピッチやベンチ、スタンドから西が丘にこだまし、誰彼構わず気付けば抱き合っていた。
2021ア女「挑越」物語は、大団円で完結した。4年ぶりにもぎ取った頂上。その折角の景色は、涙で曇って見えない。言葉にできない。ただただ4年は長かった。白い雪の花吹雪が冷たくもあり、心地よくもあり。優勝杯を天に突き刺し、空からの祝福にも何度も歓喜した。
今シーズン連敗もあったが、各自がやるべきものを模索し、反省と修正を反復してきた。その先の未知の自分を見つけるために…。そして、その個の束が結集され、「挑戦者として闘う」という答えにみんながたどり着いていった。
OB・OG、スタッフをはじめ、早稲田スポーツ新聞会、サポーター、そして家族の思い、そしてア女30周年という節目で、今シーズンのファイナルは絶対に譲れなかった。関係者各位の応援と支えがあってこその優勝だった。感謝、感謝、感謝しかない。1年間、本当にご声援ありがとうございました。