JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦 2部 第9節 vs関東学院大学

この試合の戦評

前節、駒澤大に敗れ今季初の連敗を喫した早稲田。今節はアウェイで関東大との一戦に臨む。関東大は早稲田と勝点では並ぶものの、得失点差で一つ上の順位に付ける。悪い流れを断ち切るため、なんとしても勝利を掴みたい。

前半は両チーム立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せる。両チームサイドの特徴であるスピードを活かして、積極的にゴールに迫る。拮抗した展開が続く中、10植村と24伊勢が高い集中力でセカンドボールを回収し、関東大にペースを掴ませない。前半15分、29佐々木が相手ペナルティエリアに侵入し、クロスを入れるも惜しくも相手DFに阻まれる。続く前半20分、29佐々木のシュートをキーパーが弾いたこぼれ球を、26鈴木が詰めるも惜しくも枠外。チャンスが続いた早稲田だったが、前半23分、関東大にサイドを攻略されマイナスの折り返しを関東大4にミドルシュートを決められる。先制を許した早稲田だったが、その6分後の前半29分、26鈴木の突破のこぼれ球を23成定がキーパーの股を抜く技ありゴールで同点に追いつく。前半42分には、フリーで前を向いた26鈴木が左足でミドルシュートを放つも、僅かに枠を外れる。その後も積極的な攻撃を見せるが、両チーム得点は生まれず、1-1で前半終了。

前半は、激しい展開が続く立ち上がりとなった。先制点を許すも、すぐに試合を振り出しに戻すことに成功した。その後は逆転のチャンスを作り出したが、活かしきれなかった。後半はベンチに7安斎や18駒沢など、これまで攻撃陣を支えた選手が多く控えている。充実した控えメンバーを利用して白星を掴みたい。

後半は立ち上がりから関東大に押し込まれる時間が続く。関東大の安定したボール回しに翻弄され、守備の時間が続く。ボールが繋がらずなかなか相手コートに入ることができない。 しかし、1ヒルを中心に集中した守備で失点許さない。そんな中、右サイドからチャンスを演出する。29佐々木が右サイドを突破し、ペナルティエリアに侵入しクロスを上げ、26鈴木が合わせるも、関東大DFに阻まれる。それからも、守備の時間が続いた後半19分、関東大9にゴール前の混戦を詰められ失点を許す。得点を奪うしかない早稲田は、フレッシュな攻撃陣を投入し、攻撃力を強める。早稲田が攻撃に勢力を強める中、1ヒルを中心に守備陣は追加点を許さない。後半22分には、ビルドアップのミスからピンチを招くが、1ヒルが片手で掻き出す。その守護神の気迫あるプレーに応えるように、押し込むようになった後半34分、28光田がドリブル突破から左足でシュートを放つも、惜しくも枠を外れる。その後も、ボールを保持しチャンスを何度も演出するも、得点を奪えず1-2で試合終了。

連敗から脱出し、1部昇格に向けて弾みをつけたかった早稲田。しかし、今季初の連敗に続き3連敗を喫してしまった。今節を終え、関東リーグは中断に入り、アミノバイタルカップが控えている。日本一という目標を達成する為に、現実から目を背けず、目の前の試合に備えたい。

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