2017年 第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会 2回戦 vs愛媛FCレディース

この試合の戦評

第39回皇后杯2回戦が福井県丸岡スポーツランドサッカー場で行われた。1回戦を突破したア女を次に迎え撃つ相手は愛媛FCレディース。なでしこリーグ2部に所属しており、リーグ戦では3位と非常に力のある、勢いのあるチームである。なでしこジャパンにも数名選出されているため相手が巧者であることは間違いない。しかしそれに臆することなく、全員が高いモチベーションで挑んだ試合。大学サッカーの底力を見せるべく勝利だけを目指し戦った。

雨風が強く極寒の中試合はキックオフ。風下側からスタートしたア女は苦しい前半戦となる。強風によってクリアボール、ゴールキックまでもが押し戻される。なかなか前進できず、自陣での守備時間が続くア女。苦しい試合展開ではあるが高い集中力と我慢強い守備で相手の攻撃を封じ込め、相手のシュートを1本に抑える。すると徐々にア女にもチャンスが生まれる。しかし得点には繋げられず。0-0のスコアレスドローで前半を折り返す。

風下の前半戦を耐え抜いたア女は、ハーフタイムに後半の戦い方を確認し合い試合に挑む。また、17大井→11熊谷の交代を行う。後半風上となったア女は、前半とは打って変わって攻撃の厚みが増す。立ち上がりから前線プレスで相手の自由を奪うと、7河野、10中村、11熊谷が立て続けにミドルシュートを放ち相手ゴールを脅かす。得点の匂いがしてきた後半21分、ついに試合が動いた。右サイドを抜け出した10中村が中央へパス。9平國、11熊谷とパスを繋ぎ最後は27村上の豪快なダイレクトシュート。完全に相手ディフェンスを崩し待望の先制点を奪う。その直後の後半22分に20高瀬→8中井の交代を行う。得点後もやる事を変えずハードワークし続けるア女。後半35分には9平國→28松本の交代を行い、追加点を狙う。試合終了間際、自陣ゴール前で混戦になりピンチを迎えるが、最後まで体を張った守備で失点を防ぐ。最後まで集中力を切らさず、1点を守りきり試合終了。

3回戦へと駒を進めることができた。なでしこリーグ2部のチームを相手に、決して受け身になることなくア女らしさ、ア女の強さを出し90分間戦い抜いた。次なる相手はなでしこリーグ1部INAC神戸である。厳しい戦いになるだろうが、可能性がある限り勝ちにこだわりタイトルを狙いにいきたい。

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