2019年 第25回関東女子サッカーリーグ 第11節 vs神奈川大学

この試合の戦評

関東リーグ第11節。相手は前期に引き分けている神奈川大学。早慶戦から中一日の厳しい日程となったが、リーグ優勝へ向け結果に拘り、チーム一丸となって臨んだ。

前半はア女ボールでキックオフ。立ち上がりから相手のハイプレスに押され、思うようにボールを運ぶことができない。全体的に動きが重く、足元での繋ぎが増え、球際の強い相手にボールロストが多くなる。20分には、相手のカウンターから背後に抜け出され、GKまでかわされてしまうが、3中田がカバーに入りこのピンチを凌ぐ。攻守において中盤で主導権を取られ、簡単にゴール前まで行かれてしまい、苦しい時間が続く。すると、39分、左サイドのコーナー付近でFKを与えてしまう。これをファーから飛び込んできた選手に決められ、先制を許す。前半のうちになんとか追いつきたいア女。42分に少し距離のあるFKを獲得し、7中條が直接狙うも枠を外れてしまう。攻撃の糸口がつかめないまま、前半は0-1で終了。

HTには、切り替えを早くすることや、味方同士の距離感を意識し、シンプルにサイドを使いながら点を取りに行くことなどを確認。また、18荻原→14田中、12並木→32高橋の交代も行う。後半、流れを変えたいア女だったが、前線へのパスの精度を欠きなかなかボールが収まらない。相手のハイプレスも運動量が落ちることなく繰り返され、前半同様押し込まれる時間が続く。57分には、相手陣でボールを奪った34廣澤が左サイドを突破しクロスを上げる。誰も触れず右サイドに流れてきたボールを、36ブラフがシュートするも枠を外れる。その2分後には中盤でボールを奪われ、素早くシュートまで持ち込まれるが、GK川端がしっかりキャッチし失点は免れる。60分、17阪本→13蔵田の交代を行い、攻撃の活性化を図る。しかし前がかりになるア女に対し、相手はカウンターを狙い、幾度もゴールに迫ってくる。すると、67分、右サイドからの突破を許すと、PA内でファールを取られPKを与えてしまう。これをしっかりと決められ、リードを広げられる。得点の欲しいア女。シンプルにボールを運び攻撃にかかるが、焦りからか前線でパスが繋がらず、相手の守備を崩すことができない。70分には、14田中からの背後へのパスに34廣澤が反応。相手GKが飛び出してクリアーするも、こぼれ球を7中條がヘディングしゴールかと思われたが、ゴール前に残っていた34廣澤のオフサイドを取られ、得点とはならなかった。その1分後には、右サイド32高橋のクロスを、34廣澤が胸トラップから素早くシュートに持ち込むもGKに止められてしまう。77分には8高瀬に代わって30土居を投入。その後は左サイドを中心に猛攻を仕掛け、13蔵田や3中田が再三クロスを上げるも、中で合わせられず、得点には至らない。最後まで神大の堅い守備を崩すことが出来ず、0-2のまま試合終了。

攻守にわたる運動量、中盤での球際で相手より劣り、後期初の黒星となった。厳しい日程を言い訳にすればそれまでだろう。どんな状況であっても戦えるチーム力や、苦しい中でもミスを減らし、正確にプレーをする力など、多くの課題が出た。課題をしっかりと修正し、次節こそは無失点勝利をあげるべく、チーム全員でレベルアップしていきたい。

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