2019年 第33回関東大学女子サッカーリーグ 第6節 vs神奈川大学

この試合の戦評

関カレ第6節。対する相手は神奈川大学。この試合に勝利すると、最終節を引き分け以上で優勝が確定する。優勝に大きく近づくためにも、結果に拘り全員が一丸となって臨んだ。前半はア女ボールでキックオフ。試合序盤から、相手はア女のGKまでハイプレスをかけてくるため、なかなか落ち着かせることができない。しかし、今までの課題である、相手のハイプレスによりバタついてしまう現象を全員で無くしていくべく、根気強くディフェンスラインからビルドアップを試みる。すると、徐々にア女の攻撃にリズムが出始める。17分には、ビルドアップからゴール前でボールを受けた11松本が、華麗に相手を交わしシュートを放つが惜しくもゴールにはならない。18分、5源関からのアーリークロスに11松本が頭で合わせるも、ゴールネットを揺らすことはできない。相手も、ディフェンスラインからのロングボールと厚みのあるサイド攻撃でア女ゴールに襲いかかる。そして、一瞬の隙を突かれる。28分、ア女の左サイドを突破され、ニアに飛び込んできた相手がア女のGKよりも先にさわり失点を許す。0-1となる。失点後もア女は相手陣地へ攻め込む時間が続く。しかし、パスやシュートの細かな質が低く、得点には至らない。前半のうちに得点を取りにいきたいア女。その気持ちが強く出過ぎてしまい、落ち着いて攻撃できる場面でも攻め急いでしまい、ゴールまでが遠い。前半のうちに追いつくのは出来ず、このまま0-1で前半終了。

HTには、タッチ数を減らしシンプルに攻撃すること、一つ飛ばしのパスを多くすることなどを確認し後半に臨む。また、17阪本→13蔵田の交代を行い、得点を狙いに行く。後半は、ア女がボールを保持する時間が前半よりも増え、主導権を握りながら試合を優位に進めていく。また、前半よりも縦パスを増やし、相手を縦にも揺さぶり翻弄する。しかし、相手もそれに対してディフェンスラインと中盤のラインの距離を縮め、縦にコンパクトな守備陣形を作り、ア女の攻撃をしのぐ。徐々に焦りが見え始めるア女。攻撃に勢いをつけるべく、64分、8高瀬→7中條、30土居→32高橋の交代を行う。しかし69分、左サイドからのクロスを押し込まれ失点。0-2と突き放されてしまう。相手は引いてブロックを敷いていて攻撃はさほどしてこないため、ア女がボールを保持している時間は長く続く。しかし、サイドハーフにワイドポジションを取らせ、相手を横に間延びさせながら攻撃するなど、相手の守備に対して対応ができずに試合は進んでいってしまう。それでも7中條のロングシュートなどでゴールは狙うも、得点にはならない。82分、12並木→9山田、10村上→19桝田の交代を行い、最後まで相手ゴールに迫るも、攻撃の糸口が掴めないまま0-2で試合終了。

完封負けは喫したものの、前半の自分たちに流れが来ている時間帯でチャンスを確実にものにすること、引いてブロックを敷きながら守備をする相手への攻略、負けている時の戦術など、改善すべき点が明確になった試合となった。中3日で迎える関カレ最終節を必ず勝利で締めくくるために、残り少ない時間で今回の試合で出た課題をしっかり改善し、最終節を迎えたい。

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